建ロボテックが1.8億円の資金調達、累計約7.8億円 JR東日本スタートアップと資本業務提携

建設現場の省力化・省人化を実現するロボットソリューションを提供している建ロボテック株式会社は、シリーズBエクステンションラウンドのファーストクローズとして1.8億円、シリーズB調達総額は3.3億円の資金調達を実施したことを発表した。


また、同時にJR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップ株式会社は鉄道現場の生産性向上に向けた資本業務提携を発表した。


なお、建ロボテックのファーストクローズとして1.8億円は、あわぎん未来創造投資事業有限責任組合(阿波銀キャピタル株式会社)、JR東日本スタートアップ株式会社、日本精工株式会社他(企業名は50音順)から調達した。今回の資金調達により創業からの累計資金調達額は約7.8億円となる。


JR東日本スタートアップ「協働型ロボットの導入で鉄道現場の生産性向上」

JR東日本スタートアップはこの資本提携により「協働型ロボットの活用による鉄道現場の変革を目指す」考えだ。

JR東日本グループでは、グループ経営ビジョン「変革 2027」においてオープンイノベーションおよびICTの導入による鉄道現場の生産性向上を目指している。
保線等のメンテナンス工事や鉄道建設工事の多くは、終電列車から始発列車までの限られた時間の中で多くの資機材を運搬し作業を行う。特に高架橋上での作業では、地上から高架橋上への大量の資機材の運搬が必要となる。

これまで、作業員が資機材の運搬を行ってきたが、作業員の負担が大きいことから資機材の運搬の省力化のニーズがあった。2023年度のJR東日本スタートアッププログラム実証実験において、建ロボテックと開発した作業員協働型の資機材運搬ロボットにより、資機材運搬の省力化の可能性が確認できた。
スタートアッププログラムでの実証実験以降も資機材運搬ロボットの改良等の技術開発を進めているが、今回の資本業務提携により、協働型ロボットの導入による鉄道現場の生産性向上を目指していく。

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ロボスタ編集部

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