【国内初】ソフトバンクが5Gに高出力化する技術「HPUE」を導入開始 順次スマホなどにも導入を検討へ

ソフトバンク株式会社は、5G(第5世代移動通信システム)サービスにおいて、「HPUE(High Power User Equipment)」を国内で初めて導入した。対応周波数は3.4GHz帯、3.5GHz帯、3.7GHz帯。

「HPUE」とは、ホームルーターやスマートフォンなどの端末の「送信」電力を高出力化する技術。高出力化することで、基地局から離れた場所でも安定した上り通信を実現し、サービスエリアの拡大につながる。

具体的には、ホームルーター「Airターミナル6」を対象に、2025年4月中旬から順次ソフトウエアの自動アップデートによって「HPUE」を導入していく。
最大の送信電力を23dBm(200mW)から26~29dBm(400~800mW)に向上させる。これにより、サービスエリアの端など、電波が届きにくい場所でも、より安定した上り通信を利用することが可能になるとしている。


5Gサービスで利用される高周波数帯の電波は、高速・大容量通信が可能な一方で、空間や遮蔽物による減衰が大きいため、基地局から離れた場所などでは上り通信が不安定になったり、通信速度が遅くなったりするなどの課題があった。こうした課題を受けて、上り通信の安定性の向上や効率的なサービスエリア展開を目的に、2024年9月に電波関連法令の整備が行われ、5Gサービスにおいて端末を高出力化する「HPUE」の導入が可能になった。これを受けて、ソフトバンクは、まず「Airターミナル6」でHPUEを導入し、続いて順次、スマートフォンやタブレットなどにも拡大を検討する予定。

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ロボスタ編集部

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