NVIDIAは、次世代自動運転プラットフォーム「NVIDIA DRIVE AGX Thor」の開発者キットの提供を開始した。この開発者キットには、最新のNVIDIA DriveOS 7が搭載され、世界中の開発者や研究者に向けて展開される。
最先端アーキテクチャを採用した高性能プラットフォーム
「NVIDIA DRIVE AGX Thor」は、NVIDIA Blackwellアーキテクチャ、Arm Neoverse V3AE CPU、NVIDIA DriveOS 7を基盤としている。
リーズニング視覚言語アクション(VLA:Vision-Language-Action)モデル、生成AI、高度なセンサー技術の搭載が大きな特色として挙げられる。
安全規格への準拠と信頼性の確保
「NVIDIA DRIVE AGX Thor」は、自動車業界の機能安全規格であるISO 26262に準拠し、さらにサイバーセキュリティに関する国際規格ISO 21434にも対応している。これにより、安全性と信頼性の両面で高い水準を実現している。
グローバル自動車メーカーの採用が加速
【採用例】
BYD、GAC、IM Motors、Li Auto、Xiaomi、Zeekr
Aurora、Gatik、PlusAI、Waabi
強固なパートナーエコシステムの構築
Tier1サプライヤーとしては、Continental Automotive、Desay SV、Lenovo、Magna、Quantaが参画。ソフトウェア・ハードウェアパートナーには、AdaCore、Lauterbach、OMNIVISION、QNX、Vectorなどが名を連ね、包括的な開発環境を提供している。
「NVIDIA Halos」
「NVIDIA DRIVE AGX Thor」は、「NVIDIA Halos(車載ハードウェア、ソフトウェアの安全性技術と、AVの安全性における最先端のAI研究を融合させた包括的な安全システム)」の主要構成要素である。「NVIDIA DGX」、「NVIDIA Omniverse」、「NVIDIA Cosmos」、「NVIDIA OVX」、「NVIDIA DRIVE AGX Thor」との連携により、一貫した開発環境を提供する。