2026年1月から6月までの半年間にロボスタでは特にヒューマノイドロボットとフィジカルAIに関する記事を多く扱った。本記事では、この期間に公開した記事を集計し、読者がどのコンテンツに関心を示したかを振り返る。
PVランキングTOP20、最もPVを集めたのはUnitreeの格闘動画
半年間で最もPV(ページビュー)を集めたのは、身長約1.8mのヒューマノイド「Unitree H1」の格闘動作を伝える記事だった。
上位20本のうち、半数以上がヒューマノイドロボットの実演動画や新製品発表を扱った内容となっている。
順位 | 記事タイトル |
|---|---|
1 | 【ド派手】身長約1.8mのヒューマノイド「Unitree H1」が迫力の格闘ワザを披露!戦慄が走る |
2 | Unitreeの新ヒューマノイド「R1」が70万円台で購入可能 紹介動画を公開 |
3 | UBTECHがヒューマノイドと人間のテニス動画を公開 打ち返すラリー動画が話題に |
4 | バレンタインの夜、国内最大級3,000機のドローンが渋谷の空を彩る(DIG SHIBUYA 2026) |
5 | テスラのヒューマノイド「Optimus 第3世代」の動画を公開、量産化へ挑戦 |
6 | ホンダが新型のロボット多指ハンド「Willow Drive」を一般公開 |
7 | 搭乗ロボット体験施設「パトラボ」新演出が5月17日より開始 |
8 | 全身IP66防水対応の産業用ヒューマノイド「DEEPRobotics DR02」をエルザジャパンが国内取り扱い開始 |
9 | Engine AIが中国深センの製造拠点の正式稼働を公開 |
10 | Flexion Roboticsがヒューマノイドの完全自律デモを「ICRA 2026」で披露、成功率95%超 |
11 | XPENGヒューマノイド「IRON」第2世代の筋肉・皮膚の再現方法を紹介 |
12 | シャープ「ポケとも」との暮らしを紹介するレビュー記事 |
13 | 脚があるロボット掃除機をRoborockが「CES 2026」で発表 |
14 | トヨタのヒューマノイドが強化学習で歩行とバスケのドリブルを習得、Sim2Realのプロセスを公開 |
15 | 家庭向け小型ヒューマノイド5種を「CES 2026」で発表、Zeroth Roboticsが米国進出 |
16 | 安川電機が双腕ロボットで梱包作業を自動化、模倣学習と強化学習でティーチングレス実現 |
17 | 万博「いのちの未来」アンドロイドを長谷工ミュージアムで常設展示へ |
18 | Unitreeのヒューマノイドがマイナス47度の雪原を歩く |
19 | 万博「いのちの未来」アンドロイドを京都で無料一般公開、シンポジウムも開催 |
20 | 身長175cmヒューマノイド「Bolt」が秒速10mで走る、中国・浙江大学研究所で誕生 |
7位の「パトラボ」や12位の「ポケとも」、17位・19位の万博アンドロイド展示のように、ヒューマノイド企業の新製品発表以外の話題も上位に入った。ロボットへの関心が、産業用途だけでなく、体験施設や家庭向けの話題にも広がっていることがうかがえる。
※ランキングは編集部独自のアクセス解析データに基づく。
企業別見る勢力図
記事のPVを企業ごとに合算すると、1位はUnitreeだった。H1の格闘動作とR1の低価格路線という2本の記事が押し上げた形である。2位のUBTECHはヒューマノイドの実演動画、3位のテスラはOptimusの量産化に向けた動画が寄与した。

急上昇企業ランキング、記事数は少なくても反応は大きかった
記事1本あたりの平均PV(PVを記事数で割った値)で見ると、新興企業の存在感が浮かぶ。以下の6社は、公開記事数が少ないにもかかわらず、1本あたりの反応が大きかった。
● Engine AI
● XPENG
● DEEP Robotics
● Flexion Robotics
● Linkerbot
● Bolt
技術キーワードランキング、「フィジカルAI」という言葉が定着した
企業名ではなく技術テーマで集計すると、1位はヒューマノイド、2位はフィジカルAIだった。
順位 | 技術テーマ |
|---|---|
1 | ヒューマノイド |
2 | フィジカルAI |
3 | ロボットハンド・多指ハンド |
4 | 強化学習 |
5 | 模倣学習 |
6 | アクチュエータ |
7 | 家庭用ロボット |
8 | 産業ロボット |
9 | ドローン |
10 | アンドロイド |
3位以下には、ロボットハンド・多指ハンド、強化学習、模倣学習が続いた。強化学習はロボットが試行錯誤を繰り返しながら動作を学習する手法で、模倣学習は人の動作データをロボットに模倣させて学習させる手法である。歩行や外見だけでなく、ロボットがどう学習し、どう手を使うかという話題に関心が向いている。
5つの動き
ここまでのランキングを踏まえ、2026年上半期のロボスタで見えた動きを5つに整理する。
中国企業がPVを牽引:Unitree、UBTECH、XPENG、Engine AIなど、中国メーカーを扱った記事がPV上位を占めた。国別ランキングでも中国が1位となり、読者の関心が中国発のヒューマノイド企業に集まっていることが分かる。
実演から実装へ:防水対応、梱包自動化、強化学習などPVランキング上位は歩行や格闘といった実演動画が中心だが、実装を想定した記事にも読者の反応が出ている。DEEPRobotics DR02の防水対応、安川電機の梱包作業自動化、トヨタの強化学習によるバスケのドリブル習得など。性能を見せる段階に加えて、どこで使えるかを問う段階の記事が読まれ始めている。
フィジカルAIが定着:ヒューマノイドの「見た目」から制御技術へ技術キーワードランキングで2位に入ったことがその表れである。ヒューマノイドという「見た目」の話題から、その動きを支えるAI技術そのものへ関心が広がっている。
ハンド技術に注目:Willow Drive、Linkerbot、DDMなどホンダの多指ハンド「Willow Drive」や、370gで50kgを持ち上げるLinkerbotのロボットハンド、ダブル技研の超小型アクチュエータ「DDM」といった記事が上位に入った。手や指先の技術を扱う記事に、読者の関心が向いている。
展示会の情報:CES 2026、ICRA 2026、ヒューマノイドEXPOなどCES 2026、ICRA 2026、4月に東京ビッグサイトで開幕したヒューマノイドEXPO、ロボデックスなど、展示会の情報も注目を集めた。新製品や新技術が披露される場として、位置づけられていることが要因ではないだろうか。
まとめ
2026年上半期のロボスタのアクセスデータからは、2つのことが見えてくる。ヒューマノイドロボットの話題が実演から実用の段階へと広がっていること、そしてフィジカルAIという言葉が読者の間に定着したことである。下半期も各メーカーの新型機や、ハンド技術、展示会の話題は引き続き注目を集めることが予想される。





