人と密接に連携して作業できる新型ヒューマノイド「Digit 5」を発表 Agility Robotics

人と密接に連携して作業できる新型ヒューマノイド「Digit 5」を発表 Agility Robotics
  • 人と密接に連携して作業できる新型ヒューマノイド「Digit 5」を発表 Agility Robotics
  • 人と密接に連携して作業できる新型ヒューマノイド「Digit 5」を発表 Agility Robotics
  • 倉庫内で人と並んで稼働するヒューマノイドロボットのイメージ

アメリカのAgility Roboticsは9月15日、汎用ヒューマノイドロボットの新型モデル「Digit 5」を発表した。

従来モデルに必要だった安全柵を設けずに人と近い距離で作業できる設計を採用したのが特徴で、製造業や物流の現場での稼働拡大を見込む。

公式YouTubeでも紹介動画を公開している。

独自のセンサーとAIで人を検知し、動作を切り替える

Digit 5は複数のセンサーとAIアルゴリズムを組み合わせ、周囲の人を継続的に検知する仕組みを備える。人が近づくと自律的に回避したり停止したり、着座姿勢を取ったりして安全な動作に切り替える。

動作の意図を周囲に伝えるための視覚・音声のサインも搭載しており、独立した安全コントローラーが不安全な距離への接近を検知すると、即座に対応する安全動作をトリガーする仕組みだ。

安全アーキテクチャの構築にあたっては、NVIDIAのロボット向け安全基盤「Halos for Robotics」とNVIDIA IGX Thorを組み合わせている。

両社は、米国規格協会のANSI/A3 TR R15.108(米国およびカナダのヒューマノイドを含む動的安定産業移動ロボットの技術報告書)にも関わっている。

可搬重量を40%引き上げ、稼働時間も延長

ハードウェア面では脚部を新設計し、独自のサイクロイド式アクチュエーター技術を採用したことで、最大50ポンド(約22.7kg)の荷物を繰り返し持ち上げられるようになった。

バッテリーは90分駆動の新方式を採用し、充電時間はわずか9分に短縮。稼働時間対充電時間の比率は前モデル「Digit 4」の2:1から10:1に高まり、1日20時間以上の稼働を可能にしている。

エンドエフェクター(ハンド部分)は規格化されたフランジを備え、荷物の運搬から機械への部材供給まで作業内容に応じて工具を交換できる。身長は約181cm、重量は約129kg、リーチは最大2.2mまで拡張され、人向けに設計された棚や通路、ドアをそのまま利用できる寸法とした。

3年間の実運用データを踏まえ、欧州展開も計画

前モデルの「Digit 4」は、GXOやシェフラー、アマゾン、トヨタ自動車カナダなどの製造・物流拠点などで稼働しており、累計稼働時間は6万5000時間を超える。

Agility Roboticsは2026年5月時点でDigit 5について3億ドルを超える複数年契約を獲得しており、製造・物流業界からの引き合いも増えているとしている。

今後は北米に加えて欧州連合とイギリスへの展開も計画しており、2027年前半に先行導入、2027年末を目途に一般提供を始める予定だ。

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