ロボットPepperやNAOが健康寿命を延ばす!介護予防体操アプリを導入すると体操の参加率が増加傾向に

ロボットによる介護予防体操アプリを23施設の老人ホームに導入した結果、体操への参加率増加したと言う。入居者へのアンケートでわかり、今年の初めに発表したもの。
この介護予防体操アプリを開発したのは、長谷工シニアホールディングスと長谷工アネシス。この体操は、健康寿命を延ばすことを目的として、同グループ会社が運営する高齢者住宅の入居者と介護予防指導員が10年にわたり作り上げたもの。2017年6月にPepperを使った「Pepper版ゆうゆう体操」をリリースした。車いす利用者でもできる座った状態での体操だ。
http://www.haseko.co.jp/ha/ict/youyou/
更に、すわったままで足の運動も追加するため、二足歩行ロボット「NAO」を採用した「NAO版ゆうゆう体操」を、傘下の株式会社生活科学運営と株式会社センチュリーライフが運営する全国の老人ホーム23施設へ昨年9月より導入した。これは椅子に着座した状態での足の運動を実演することができる。
ロボットと高齢者は相性がいい、と言われている。ロボットによる健康寿命の延伸を目的としているが、同時に人手不足に悩む介護スタッフ業糧ではロボットによる業務支援に注目が集まっている。
「NAO版ゆうゆう体操」とは
「NAO版ゆうゆう体操」は、長谷工アネシスとロボットのプロモーション開発において実績をもつフューブライト・コミュニケーションズ株式会社が協働して開発した、介護予防体操のアプリケーション。
コミュニケーションロボットのNAOが介護予防運動指導員の代わりになり、体操の仕方や効果を音声と画面の映像を使って説明をするほか、毎日異なる話題提供などを行うものだ。
特徴
1. 健康寿命の延伸を目的に作成し、介護予防運動指導員が監修
2. 体操の動きや結果をモニターの画面やNAOの音声を使って分かりやすく説明
3. 季節感のある話題から体操をスタート(飽きの抑制)
4. 毎日異なるメニューで体操を行えるオリジナルコース作成機能
ロボット導入の背景
同グループ会社では、介護予防体操「ゆうゆう体操」を広く展開するため、介護予防運動指導員だけなく、施設スタッフも体操の模範を行ってきていたが、施設スタッフへ、負担に思う仕事について聞いたアンケートを行ったところ、上位に「アクティビティの主導」という項目が上がっていた。
今回、ロボットが人前に出て模範を行うことにより、施設スタッフの負担が軽減され、参加者ひとり一人への体操補助ができるようになるとの結果がでたとのことだ。
また、利用者アンケートでも、体操への参加率が増加し、介護予防運動指導員が体操の模範を行ったと同様に、ロボットの掛け声により正しい姿勢で、体を大きく動かすことができたとの回答があげられた。
同グループ会社は、今後もコミュニケーションロボットの力を上手に活かしながら、より良い生活を提案していくとしている。
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株式会社長谷工シニアホールディングス
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