アメリカで発表された「Amazon Alexa」の新機能がすごすぎる! 全24機能を一挙紹介 - (page 2)

Alexaで生活をより便利にする8つの新機能


6. New Alexa Routines


複数のタスクをまとめるAlexaルーチン機能が改善される。位置ベースでのルーチン、ルーチン内のアクション間でのディレイタイム制御、一定時間での音楽再生対応、温度や動きの検知によるトリガーといった細かい対応が行われている。


7. Location-Based Reminders


位置ベースのリマインダーにも対応した。「Alexa、家に帰ったら○○するように教えて」と伝えると、帰宅時にリマインドしてくれるといった機能だ。リマインドはAlexaが教えてくれると同時に、スマートフォンにも通知してくれる。


8. Cook with Alexa


Alexaによる料理アシストも強化された。「Alexa、料理をはじめよう」と伝えると、ステップバイステップで指定したレシピの手順を解説しながらハンズフリーで料理を進めることができるという。画面が大きめなEcho Show(第二世代)を台所に置いたらぜひ活用したい機能だろう。


9. Multi-step Requests


Alexaに一度に複数のコマンドを指示できるマルチステップリクエスト機能も追加される。例えば、「Alexa、バナナ、ペーパータオル、キャットフードを買い物リストに追加して」と一度に複数のアイテムを指示したり、「Alexa、パンドラをボリューム8で再生して」といった再生と音量調整を一度に伝えることができるようになるという。

なお米国のGoogle Homeでは1度に3つのコマンドを同時受付可能になっており、それに追随する形といえる。


10. Email Integration


Alexaから電子メールが確認できるようになった。パーソナルに使っているEchoであれば非常に便利な機能だろう。Gmail、Outlook、Hotmailなどを設定しておけば、「Alexa、○○さんからのメールはある?」と聞くと答えてくれる。PCやスマートフォンが手元にない時でも簡単にメールチェックができるという機能で、今までなかったのが不思議な気がするほど、違和感のない機能である。


11. Whisper Mode


Alexaにウィスパーモードが実装された。これは人間と同じように、小声で問いかけると小声で返答してくれるという機能だ。例えば、隣にパートナーが寝てるときに小さな声でAlexaに天気予報を尋ねると、Alexaはウィスパーモードで、ささやくように小声で回答してくれるというもの。これで寝ているパートナーを目覚めさせずに済むわけだ。

ささやきの検知についての技術論文「LSTM-based Whisper Detection」も公開されており、仕組みに興味のある人はご覧いただければと思う。


12. Even More Calling Options


Alexaの通話機能が拡張され、Alexa通話&メッセージングだけでなく、マイクロソフトの「Skype」が使えるようになる。これはすでにロボスタでも紹介済みのトピックだ。「Alexa、SkypeでJimmyに電話して」と伝えるだけで接続できる。

アマゾンとマイクロソフトは今回のSkype対応より前から、AlexaとCortanaの相互連携を実現しており、今後もさまざまなコラボレーションが期待できそうである。


13. Built-In Web Browser


AlexaについにWEBブラウザーが搭載される。大型化されたディスプレイを搭載するAmazon Echo Showの新型にはぴったりな機能である。「Alexa、Silkブラウザーを開いて」または「Alexa、Firefoxを開いて」と言うと内臓のWEBブラウザが起動する。ブラウザには画面キーボードを使用してURLを入力することもできるし、お気に入りのWebサイトを登録し、簡単にアクセスすることができる。

こうなってくるとスマホやタブレットとどう違うのかという話にもなってくるが、Echo Showユーザーにとっては待望のブラウザ搭載なのだ。話すと長くなるのだが、初代Echo Showは発売当初閲覧できていたYouTubeをGoogleから遮断されるといった経緯があり、ブラウザ搭載によりGoogleの遮断を回避してYouTubeをブラウザ経由で閲覧できるようになるのだ。これでAmazon PrimeビデオとYouTubeをどちらも好きに楽しむことができるのだから最高だ。

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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