アマゾンが出荷数でグーグルから首位奪還、中国勢も躍進 スマートスピーカー出荷台数調査

市場調査会社Canalysが全世界のスマートスピーカーについての調査結果を発表した。調査結果は、2018年第3四半期の全世界のスマートスピーカーの出荷台数をまとめたもの。

昨日も別の調査会社Strategy Analiticsから同様の調査結果が発表されており、ロボスタでも掲載している。そちらと見比べながら調査結果を紹介していく。

世界市場

Image: Canalys

まず全世界のスマートスピーカー市場は2018年第3四半期に137%増加、出荷台数は1,970万台に達した。四半期ベースでここしばらくGoogleがAmazonを凌いでいたが、今期はAmazonがトップの31.9%のシェアで、Googleのシェア29.8%を僅差だが上回った。Amazon Prime Dayでの値引き販売が大きく台数を伸ばした要因だという。そして、中国のアリババ、シャオミの販売台数が大きく伸びた四半期となった。

昨日掲載したStrategy Analiticsの調査では同期間の出荷台数が2,270万とされていた。双方のデータを鑑みると、2000万台から2300万台程度の出荷台数ということになるだろう。



Image: Canalysのデータを元にrobot startがグラフ化

前述の表をグラフにしたものだが、1年前と比べると、Amazonのシェアが中国市場の盛り上がりで削られた形となっているのがわかる。


一方こちらは昨日Strategy Analiticsの調査結果を元に作成したグラフ。中国勢のシェアに多少の違いは見られるものの、CanalysとStratege Analiticsの調査結果に大きな違いは見られない。



国別

Image: Canalys

国別の市場規模ではアメリカが830万台、中国が580万台、イギリスが100万台と、中国の成長が目立つ。またイギリスは韓国を抜いての3番手となった。日本は「その他」に分類されており、市場の立ち上がりが他地域に比べて遅れていることがわかる。


Source:Canalys

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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