パワーアシストスーツの市場規模は2023年に8000台規模へ成長予想 日本能率協会総合研究所
腰や脚に装着することで、力仕事に文字通り「力を貸してくれる」のがパワーアシストスーツだ。
日本能率協会総合研究所(略称JMAR)は、同社が提供するMDB Digital Searchにて日本国内のパワーアシストスーツ市場を調査し市場規模を推計して発表した。
同社の調査では、2018年の後半に主要メーカーから価格を引き下げた新製品が投入されたことから、2019年度には販売台数が大きく伸びると予測し、国内のパワーアシストスーツ市場は2023年度に約8,000台まで登る、と見ている。
パワーアシストスーツは、高齢者に多い歩行障害や、脳卒中患者などの歩行訓練を補助する「自立支援型」の製品と、介護現場における移乗介助(ベッドから車椅子など、被介護者の移動を助ける作業)。そして、作業員の重労働を補助して身体的な負担を軽減する「作業支援型」の製品に大きく分類される。
一般の健常者が装着する製品は、2014年にサイバーダインと、イノフィスから、介護などの作業支援を目的にした製品が発売された。
また、ATOUNもパワーアシストスーツの事業拡大を開始、これにより、2014年に市場が本格的に立ち上がった。
このように国内のパワーアシストスーツ市場は2023年に約8000台まで登ると同社は予測している。
今回、同社が行った調査結果の詳細は、JMARが提供するリサーチプラットフォームMDB Digital Searchのレポートで確認することができる。レポートは、「調査対象市場定義」「参入企業一覧」「市場規模・予測」「価格動向」「マーケットシェア/主要参入企業動向」「業界構造・販売チャネル」「ユーザー動向」の計7ページで構成されている。
MDB Digital Search公式サイト
アシストスーツといえば、身につけるイスの登場や、パナソニックの共創型イノベーション拠点「Robotics Hub」の自己拡張というキーワード、そしてソフトバンクグループでロボット・ソフトウエア事業を行うアスラテック株式会社のV-SidoがRoboChemiaに採用されたことが比較的新しいだろうか。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。