ロボットアームを知能化するMUJIN、総額75億円の資金調達を発表
株式会社MUJINは、創業者2名によるMBOとして2019年2月14日に東京大学エッジキャピタルが保有するMUJINの全株式の取得を実施したと同時に、三井住友銀行より総額75億円の特殊当座借越契約を締結したことを発表した。
MUJINは、重化学工業等の産業におけるロボット技術革新には長期的な視点での意思決定が必須であると考えてきた。そのため経営陣の強固な経営基盤の確保について長く検討を続けていたが、この度UTECの協力により、保有されている同社A種株式及び、B種株式の全数に当たる33%を創業者が取得するMBOに応じてもらうことになったという。
MUJINは今回の財務施策で次の3つを得た。「経営陣による確固たる経営権の確保」「潤沢な成長資金の確保」「社員へのストックオプションの拡充」。
また、調達した資金の用途は「優秀な人材の確保」「海外展開(中国、米国、欧州)」「新開発拠点の開設」「アフターサポートの拡充」「ロボットデータセンター構築」に用いいられる。
詳しい財務施策と事業内容については、以下のスライドから確認できる。
MUJINは、産業用ロボットアームを開発しているのではなく、ロボットアームの作業システムを開発する企業。通常、産業用ロボットは、ティーチングを行い、それを繰り返し実行することで正確に作業を行うことができる。しかし、ティーチングの開発は1年もの長い期間がかかる場合も珍しくない。そこで同社のロボット・コントローラを導入することで、ティーチングの作業が必要なくなり、ロボットを導入してから稼働するまでの期間を短縮することができる。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。