プログラミング学習ロボット「こくり」の法人向けモデルの販売を開始、NCTが小売やサービス業界に導入すすめる

タブレットが一体化になったプログラミング学習ロボット「こくり」の法人向けモデルが登場する。法人向けモデルのこくりは、タブレット機能で音声認識、発話、画像表示などを、多様な表現が可能。また、簡単なプログラミングで既存アプリケーションの内容を変更することで、多言語対応、顔認証、QR決済、防犯など、企業のニーズに合わせてカスタマイズすることができる。価格は75,000円(税抜)で、1年目はサポート料 約1万5千円が別途必要となる(2年目は任意)。

日販コンピュータテクノロジイ(NCT)は、タブレット一体型ロボット「こくり」の法人向けモデルの販売を本日より開始することを発表した。



音声認識でお客対応が可能

こくりは、NCTが独自に開発したタブレット連動型のプログラミング教育向けロボット。MIT(マサチューセッツ工科大学)の無料プログラミングツール「App Inventor」を利用して誰でも簡単にプログラミングすることができ、おしゃべりさせたり動かしたり、タブレットに画像や文字を表示させることができる。また、音声認識も可能なため、質問への返答や、特定の言葉に反応させることができ、店頭でのお客対応に活用することもできる。



こくりの最大の特徴は「誰でも簡単にプログラミングすることができる」ことで、小学校での実証実験を通じて実績を積み重ねた。NCTは、これまで全国の小学校で「こくり」をプログラミングして動かす授業を80回以上実施しており、約90%の小学生から簡単にプログラミングができたと好評を得ている。

同社が紹介している法人の主な活用シーンは、次のようなものだ。

こくりの活用シーン
「発話機能と画像表示を利用した商品紹介や受付案内」
「タブレットタッチを利用したアンケート」
「翻訳アプリケーションと連携した多言語対応」
「AIと連携させた問合せ対応QRコード表示・読み取りと連携させたQR決済」

NCTは、「こくり」の簡単に動かせる特徴を活かし、小売業界やサービス業界などでの活用を中心に提案していくという。こくりの価格は、1台あたり75,000円(税抜)で、別途年額保守・サポート料15,000円(税抜)が発生する(初年度は必須、次年度以降は任意)。

NCTは今後、企業別に「こくり」アプリケーションをカスタマイズして提供する。企業は、必要なアプリケーションをウェブからダウンロードし、簡単なプログラミングで内容を変更することで、ニーズに応じた使い方をすることができる。また、お客の要望に応じて容姿や形を加工して提供するカスタマイズ版での生産・提供も積極的に展開していく方針。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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