埼工大の自動運転バスが商店街の公道で実証実験へ!「坂戸・夏よさこい」祭りで8月17日に

坂戸市の地域活性化を目指して地域振興のために有志がボランティアで運営している「坂戸・夏よさこい」では、踊り子によるよさこい演舞と各種出店が行われるお祭りとして開催されているが、今年は、先端技術を使った商店街を目指す中、自動運転バスの実証実験をはじめ、IoT・AI、掃除ロボットなどが出展される。
公道での自動運転バスの実証実験については、埼玉工業大学が私立大学初となるという。一般市民への公開も初めて。自動運転バスは今回の「2019坂戸・夏よさこい」に出展して、8月17日(土)に公道実証実験を実施予定だ。





自動運転バスの行動実証実験について

8月17日(土)11:00~11:30に、東武東上線坂戸駅北口のサンロードの約200m間を往復して走行し、1回15人(先着順)で2往復の試乗を予定している。


同大学の自動運転バスの特徴

埼工大の自動運転バスは、マイクロバス「リエッセⅡ」をベース(大きさ625×203×261cm、重量4.7t、定員24人乗り、4000ccディーゼル車)に「自動運転AI(AIPilot / Autoware)」を実装し、本格的にAI技術を活用して自動運転する。バス専用レーンでだけでなく一般公道で走行する実用的で、かつ商用化を目指して開発されており、普及が進むAutowareを利用し、AIによる障害物の検知(識別・分類する)機能を強化して、ライダーやカメラの画像情報をディープラーニング(深層学習)により、周囲環境をAIで認識して障害物を回避して走行することも可能。
なお、同バスは、埼玉県が将来の事業化を目指して行うスマートモビリティの実証を支援する「埼玉県スマートモビリティ実証補助金」(テーマ:公道走行可能な自動運転バスの実験車両とAIの実用化・市販化)に今年度採択されている。

■【動画】2019.8.1バス開発経過の公開



今後の展開

同大学は、今後、各地の実証実験に参加し、社会的なニーズに対応して実用性の高いバスを開発していくと述べている。


「自動運転技術開発センター」について
「自動運転技術開発センター」は、同学学長直轄の研究組織として、同大学の全面的な協力・支援のもと、産学官連携による国内トップクラスの先進的な自動運転技術の研究・開発を目指して2019年4月に設立。現在は、ロボットや AI(人工知能)等関連分野を専門とする研究者も参画し、工学部情報システム学科教授 渡部大志がセンター長として活動を統括しており、「自動運転機能を持つ福祉車両の開発」、「先端 AI 技術を活用した自動運転技術の研究」、「自動運転を題材にした実践的な AI 教育」などの課題に取り組んでおり、特に自動運転バスの開発に着手している。

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ロボスタ編集部

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