おかずの盛り付けロボット「Foodly」の開発・販売加速を目指してアールティが累計約5億円の資金を調達

ロボット・AIベンチャーの株式会社アールティは、未来創生2号ファンドやDBJキャピタル投資事業有限責任組合を始めとする投資会社からシリーズBで約4億円の資金調達を発表した。今回の調達資金は、同社が独自開発した人型協働ロボット「Foodly(フードリー)」の開発・販売加速のため、優秀な人材獲得を含めた事業体制強化に充てるとしている。なお、同社はシリーズAからの累計では約5億円の調達となる。

資金調達先
未来創生2号ファンド、DBJキャピタル投資事業有限責任組合、みずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合、SI創業応援ファンド投資事業有限責任組合


山積みになった食材を個体の集合体と認識する「Foodly」

「Foodly(フードリー)」は、ロボットによる⾃動化が難しいとされる「弁当のおかずの盛り付け作業」を⼈と隣り合わせでも安全に⾏うことができる協働⼈型ロボット。頭部のカメラで不定形な弁当のおかずを識別し、アーム・ハンド部がその⼀つを取り出してお弁当箱に盛り付ける機能をもつ。これにより、唐揚げなどの山積みとなった食材が小さな個体の集合体であることを認識。食材の山からそのひとつを取り出し、盛り付けを行う事が可能だ。



また、人が隣にいても「圧迫感」や「恐怖」や「危険」を与えないように、身⻑130から150cm、肩幅39cmと、小柄な成人女性のサイズを参考に設計されている。さらに、万が一、人とぶつかった場合でも衝撃を少なくするため、各モーター部にトルクと位置のハイブリッド制御を採用し、腕部の可動域には人の指や手が挟まりにくい設計を施すなど、人に優しい対策が数多く取り入れられている。



アールティは、⼈⼿不⾜に悩む弁当⼯場業界の声をかたちにした協働⼈型サービスロボットの早期実現を⽬指している。同社の発表によると2019年中に量産型プロトタイプの販売予約を開始し、翌年の2020年中には⽣産・納⼊を目指していく。

関連サイト
株式会社アールティ

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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