5Gデバイス市場は今年度11兆円強の規模に成長 次の「Beyond 5G」の検討も進む 矢野経済研究所が世界市場規模予測を発表 

株式会社矢野経済研究所は、5G関連デバイスの世界市場を調査し、10個の区分別に参入企業各社の動向、将来展望などを発表にした。
この予測によると、本年度の5G関連デバイスの世界市場規模はメーカー出荷金額ベースで11兆889億円にのぼるという。
これは、回路・基板、主要部品・デバイス、材料・評価システムなどの関連デバイスを含めて集計したもので、2019年9月から2020年6月に実施した5G関連デバイス関連企業、大学・研究機関などを対象にした調査を基にしたもの。
同社が発刊した「2020年版 5G関連デバイスの現状と展望」に詳細がレポートされ、1000円で購入可能なショートレポートも用意されている。





市場規模予測内容

今回の市場規模予測についての発表は、市場概況、注目トピック、将来展望の3要素で構成されている。

市場概況:対象周波数、主な特性などと利用用途
注目トピック:5G普及後の予想と今後の流れであるBeyond 5Gについて
将来展望:2030年の市場規模とコロナ禍の影響。いつまでコロナの影響が続くか


市場概況

2020年の世界市場規模(メーカー出荷金額ベース)を11兆889億円と予測している。2020年代を通して5Gによるシステムが構築されていく周波数帯などについても紹介している。
特に、5Gの中で注目されがちな高速・大容量化、低遅延のアプリケーションに加え、「多数同時接続」やIoTへの利用が今後を予測する上での鍵になることを紹介している。


注目トピック

様々な分野でのIoTサービスの発達により急速に増大するネットワークへの負荷に対応すべく、5Gの次に来る「Beyond 5G」について紹介している。
ITU(国際電気通信連合)でも技術研究グループの構築がすでに始まっており、国内のワーキンググループでは伝送速度が100Gbps以上(5Gの実測の10倍、5G理論値の5倍)、遅延は1msec未満でほぼゼロ遅延(5Gは1msec)、多接続においては接続可能台数が1,000万台/平米を目安(5Gは100万台)とするような、新しい通信方式についての検討を始めていると言う。


将来展望

2030年の5G関連デバイス世界市場規模(メーカー出荷金額ベース)を69兆5,930億円と予測する。現状はコロナの影響による設備投資の遅れを指摘している。しかし、その一方で新しい生活様式にマッチした新たなサービスの提供に5Gが活かせる可能性があることから、大手通信キャリアが率先して模索を始めていることも伝えており、5G関連デバイスの市場は、この、コロナの影響の両面のバランスのもとで成長を続けることが予想され、その期間は2022年までだろうと結んでいる。

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梅田 正人
梅田 正人

大手電機メーカーで生産技術系エンジニアとして勤務後、メディアアーティストのもとでアシスタントワークを続け、プロダクトデザイナーとして独立。その後、アビダルマ株式会社にてデザイナー、コミュニティマネージャー、コンサルタントとして勤務。 ソフトバンクロボティクスでのPepper事業立ち上げ時からコミュニティマネジメント業務のサポートに携わる。今後は活動の範囲をIoT分野にも広げていくにあたりロボットスタートの業務にも合流する。

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