東京ポートシティ竹芝開業日から4日間実証実験 低層フロアでニューノーマルを実現するためスマート化を推し進める
アルベログランデ、東急不動産、鹿島建設は2020年9月14日(月)~9月17日(木)の期間、東京都港区の「東京ポートシティ竹芝 オフィスタワー」(2020年9月14日に開業予定)において東京都による先端テクノロジーショーケーシング事業「Tokyo Robot Collection」を実施することを発表した。(株式会社アルベログランデは東京ポートシティ竹芝の開発計画を推進するため、東急不動産と鹿島建設が設立した事業会社)
低層フロアでスマート化を推し進める
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、人と人の接触を減らし、感染症リスクを低減することが強く求められてる。また人口減少や超高齢者社会の到来といった課題とともに、国際情勢においても都市間競争の激化等の課題もあり、安心・安全かつ持続可能な発展のためにニューノーマルが求められている。
そのうち都市型複合施設においては感染症対策はもちろんのこと、少子高齢化に対応するために業務の自動化や効率化等にロボットの活用が期待されている。
今回の実証では東京ポートシティ竹芝オフィスタワーの低層フロア(商業ゾーン・スキプテラス等)で最先端技術により非接触・非対面・遠隔でのサービス提供を行う等、オフィスワーカーや施設利用者、テナントや施設運営者が安心で効率化かつ豊かな活動ができるニューノーマルを実現するためスマート化を推し進めることを目指す。
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選定ロボット
実証概要及び選定ロボットは以下の通り。なお、実証内容や実施時期は変更となる場合がある(アルファベット・五十音順にて記載)。
【テレプレゼンス】「newme」(ニューミー)
「newme」はavatarin株式会社がこれまで行った実証実験の結果をもとに、社会への普及に必要な機能を備えた普及型コミュニケーションアバター。自分の分身となる「newme」に存在・意識を伝送することで、物理的な距離を越えたコミュニケーションをはじめとしたあらゆる用途で自分の分身として活用することが可能。
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【発熱検知、マスク着用検知】「PSYKUN」(サイくん)
サイくんはコロナ感染拡大防止に向けて検温とマスク着用確認を自動化する、コンピュータ―ビジョン搭載ロボット。サーマルモジュールとAIのエッジデバイスを組み合わせて搭載することにより、来客者の表体温度とマスク着用の有無を同時に検知する。クラウドと連携しているため、予め設定した閾値を超える高熱者を検知した場合、その場で音とモニター表示を通じて本人に知らせる他、関係者各位にアラートメールを送信する。また、マスク未着用者を発見した場合、マスク着用をアナウンスで促す(マスク未着用者発見時は、他のコミュニケーションロボットに連携することも可能)。
【サイネージ、発熱検知】「自律移動型ディスプレイロボット」
自律移動型ディスプレイロボットは自律型の走行台車とディスプレイを組み合わせた自律搬送ロボット。40インチモニターを2面備え、移動しながらコンテンツを切り替えることが可能。走行台車は狭所でも全方向移動、360°旋回が可能で、ディスプレイはマルチメディアコンテンツの視聴や検温モニターなど、多彩な用途に活用できる。THKのロボットとしては、検温ロボット、搬送ロボットに続く3つ目の「Tokyo Robot Collection」での採択となる。
【案内】操作者の能力を拡張させる遠隔操作ロボット
実証実験にて提案する「操作者の能力を拡張させる遠隔操作ロボットシステム」は誰でも簡単に、時間や場所の制約を受けずに、ロボットを介したサービス提供に従事できるシステム。必要以上の表現力や記憶力などのスキルを必要としないため、働く意欲のある多くの方にいつでもどこでも働く場を提供することが可能。これにより、産業全体における人手不足の解消を目指している。
1名の操作者が複数のロボットを同時に操作することが可能なため、効率的な接客人員配置が実現できるだけでなく、多拠点でのシームレスなサービス提供によって顧客体験を向上することも可能。ロボットを介した接客となるため、ウイルスの感染防止対策と経済活動を両立し、新しい生活様式における経済活動の活性化にも貢献できるとする。
【搬送】屋外走行実証機「Cuboidくん」(キューボイドくん)
CuboidくんはOSS(オープンソースソフトウェア)と市販のデバイス類を用いて構築されたROS(ロボットのOS)で動くロボット開発プラットフォーム。自律走行ロボットを開発するための標準的なプラットフォームとして設計されている。自律走行、衝突回避、ARマーカーを利用した自動充電システムを搭載している。屋外走行実証機はCuboidくんを屋外走行向けに改良したロボット。主な改良点は屋外に適した大きな車輪、センサー、雨天でも走行可能な外装の実装。
【案内】「Cruzr」(クルーザー)
Cruzr(クルーザー)は音声認識/発話及びAIの搭載により、自然会話によるコミュニケーションを実現。4か国語(日本語、英語、韓国語、中国語)に対応し、大画面画像を用いて紹介できる。今回の応募者は株式会社電通テック。機能は次の通り。
〇遠隔操作機能によりソーシャルディスタンスを維持したサービス提供が可能
繁忙の時間帯など、お問い合わせ対応や簡単な事務処理を請け負い、コールセンターとつないで遠隔対応が可能。
〇空間認識及び自走機能により館内循環が可能。更にダンスによるエンターテイメントを提供
障害物回避システムが施設内の環境を詳細にマッピング。現在地からの最適なルートを検索、自走による適切な誘導を行い、音声または映像や画像、説明文などで、商品情報や陳列場所を案内する。またダンスによるパフォーマンスで館内利用者の注目を集めることも可能。
〇マーケティングデータ抽出
在庫照会のみならず売り場の顧客行動データの取得が可能となり、オンラインデータへの横断活用へつなげることも可能。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。