コクヨが「THE CAMPUS SHOP」にソニーのAR技術を導入 紙の書き心地を音とARで仮想体験 リアルとAR、ECショップが連動

コクヨ株式会社は東京都品川区にある働き方の実験場「THE CAMPUS」内にある「THE CAMPUS SHOP」にて、ソニーセミコンダクタソリューションズのAR技術を活用し、デジタルアナログ融合コンテンツの実証実験を開始したことを発表した。


「AR MAPソリューション」で顧客体験価値を拡張

「THE CAMPUS SHOP」は創造性を刺激するコクヨ製品を新しいテーマや切り口でお届けするマーケットのようなショップ。実証実験ではソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社が提供する高性能なAR体験を実現する「AR MAPソリューション」を活用し、「THE CAMPUS SHOP」内において、タブレット画面にARコンテンツを表示することにより、顧客体験価値の拡張を提供する。


具体的には書き心地の没入体感やコーディネート例の表示など、商品の感性的・機能的な価値を通常の売場よりもリッチに伝える。合わせて、商品スペック情報の表示や店頭在庫のない商品のEC誘導などにより、購買サポートと店舗オペレーションの軽減も図る。8月23日より実験運用を開始し、秋以降には、「THE CAMPUS SHOP」に来訪するユーザーにも体験してもらうことを予定している。長期的には店舗内におけるコンテンツの拡充や、さらにデジタルアナログ融合コンテンツとしてファニチャー事業や新規事業領域への活用についても検証していく。


コンテンツ例

書き心地の没入体験
床一面に3つの書き心地が異なる紙「ツルツル」「さらさら」「ザラザラ」が敷かれ、その上を歩くと、書いている音が流れる。音に包まれながら、実際に置かれたペンをもって「PERPAMEP」の紙とペンの巧みな出会いを体験することができる。


商品情報の補完/EC連動
商品に近づくと、ラインナップ体系や使い方動画や使用例を上映。機能の違いや用途が直感的にわかる。ECサイトへ連動し、そこから購入して自宅へ届けることも可能。


コーディネート体感
アクセサリー感覚の文具シリーズ「KOKUYOME」のリアルなコーディネート展示にあわせて、インスタグラム上の事例がARとして表示。自分にあったスタイルをよりイメージしながら、好みの色やアイテムを選ぶことができる。


宝探し
店内に隠された文字等を回遊しながら集めていけるエンターテイメント。集めること自体や、その過程での偶然の商品との出会いによるワクワクを提供する。


オノマトペモード
文具を使った時のオノマトペ(擬態語)で埋め尽くされた中を練り歩けるコンテンツ。感覚的に使い心地や機能を味わうことができる。




「THE CAMPUS」について

「THE CAMPUS」はコクヨが「NEXT EXPERIENCE」(=長期的視点で社会課題解決に取り組んでいくこと)の活動を通じて、未来につながる価値を探求するため、様々な専門性や経験を持つ人々と全館通して実験・実践する場所として設立された。同施設は“みんなのワーク&ライフ開放区”をコンセプトとし、自社のオフィスに加えて、ユーザーや地域の人達が利用できるエリアを併設し、創造性を刺激するコクヨ製品を取り扱ったショップ、多様な交流や発見をもたらすイベント、心身を満たす食の提供、感性に訴求するアートや緑を通して、働くことや暮らすことをより豊かにする学びや気づきを提案している。

関連サイト
「THE CAMPUS」

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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