アバターロボットの開発を手掛けるugo株式会社は、「ugo Pro」(ユーゴープロ)、「ugo R」(ユーゴーアール)、「ugo Stand」(ユーゴースタンド)のフルモデルチェンジを行い、基本機能を大幅向上させた。また、ugo Platformに、Map巡回、AI Toolbox、WorkPlanなど、10の新機能を追加し、バージョンアップ。さらに3機種に加えて、ugo Ex(ユーゴーイーエックス)を投入し、ラインナップの拡充を行ったことを発表した。
フルモデルチェンジにおける主な性能向上ポイント
1.安全性能
・360度全方向をカバーした衝突防止機能
・鏡やガラスも検知できる超音波センサーを追加
2.走行性能
・従来モデルより17%の軽量化を行う
・最高速度5km/h(従来モデル比2倍)
・連続走行時間 3~4時間
3.バッテリ性能
・リン酸鉄リチウムイオン二次電池
・高い安全性
・15年以上の長寿命
・最大稼働時間8時間(非走行時の場合)
4.充電器性能
・充電ステーション、充電ボックスの導入
・充電ステーションの前方近辺から自動でドッキング
・急速充電(従来比 2.6倍)
・フル充電まで1.5時間
新モデル「ugo Ex」の3つの特徴
1.Explorer
全方向移動が可能なカートと自動巡回機能をそのままに、探検家のようにあらゆる場所へどんどん移動する。
2.Extension
・拡張マウントポール
カートの上に様々な機材を設置できる拡張マウントポールを搭載。4Kカメラ、3Dライダー、ステレオカメラ、各種センサー、アンテナなど、DIYで自由に搭載できる。
・エッジAIコンピューティング拡張
ugo本体のコンピューターとは別に、エッジAI処理が得意なNVIDIA Jetsonシリーズや、Intel NUCなどのコンピューターを搭載することができる。
3.Express setup
・30分で簡単セットアップ
拡張マウントポールとカートを簡単に分離・組立ができるため、導入先に持っていって簡単にセットアップができます。組み立てて、ネットワークに接続し、電源ONするだけ。箱を開けてから、30分であっという間に、セットアップが完了する。
●各機種のスペックシートおよび価格
「ugo platform」に新しい10の機能追加
ugo Platformはugoが担う業務を「移動」「操作」「監視・見回り」「案内・コミュニケーション」「配送」「点検・報告」という6つの基本要素に分解し、従来の定形業務を簡単かつ柔軟に遠隔化・自動化・並列化できる「ugo業務DXフレームワーク」。
1.音声合成
・任意のテキストをロボットに発話させる
2.音声合成の8か国話対応
・日本語、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語(標準)、韓国語
3.テキスト顔合成
・任意の文字列を顔ディスプレイに表示させる
4.WorkPlan
・一連のタスクを、誰でも均一に実行できる形式へ、手順化できる
5.Map巡回
・地図にしたがって自己位置を認識しながら自動で巡回する
6.レポート
・ロボットの稼働状況や、巡回中の写真や動画を記録する
7.システム連携
・レポートデータを外部システムと連携する
8.通知サービス
・ロボットから人へ伝えたい時に、メール・Slack・SMS・電話コールで通知する
9.AI Toolbox
・ロボットで簡単に使えるシンプルなAIコマンド道具箱
10.テレアノテーション
・AIの判断結果を遠隔で人が補正し、AIに学習させ判断精度を上げる
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。