大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会とBOLDLY株式会社(ボードリー)は、大丸有地区におけるスマートシティのプロジェクトとして、2022年2月18日(金)から22日(火)まで丸の内仲通りにおける歩車共存空間での自動運転バスの走行実証を実施することを発表した。自動運転バスには乗員として操縦士(オペレーター)が1名乗車する。モビリティの試乗体験は約420名を予定(事前申込制)。
「丸の内仲通りアーバンテラス」の実施時間中に往復約1,260mを走行
2021年3月に実施した前回の実証に引き続き、丸の内仲通りが歩行者専用通行時間帯となる「丸の内仲通りアーバンテラス」の実施時間中に、低速の自動運転バスを運行する。今回は走行区間を片道約350mから約630m(歩行者専用となる全区間)に延伸して、往復約1,260mを走行する。走行区間の延伸に伴い、自動運転バスが信号機付き交差点を通過する。今回は自動運転バスの信号協調は行わない。信号では必ず一時停止し、青信号を表示した際、信号周辺に配備した警備員と操縦士が連携、安全を確認した上で通過する(最終的な安全確認はオペレーターが行う)。
これにより、「大丸有地区スマートシティビジョン・実行計画」に掲げる都市のリ・デザインに基づく”歩行者・モビリティ・ロボットが共存するウォーカブルな空間“の実現に向けた検証を行い、丸の内仲通りにおける移動の選択肢を増やすことで、より便利で賑わいのある空間の創出を目指す。
また実証実験期間中は、大丸有エリアの就業者・来街者に向けてエリアのイベント情報やモビリティ情報を一括して提供するアプリ「Oh MY Map!」(2021年12月リリース)上にて、リアルタイムで自動運転バスの走行位置情報を確認することができる。
大丸有協議会とBOLDLYは、2017年から丸の内仲通りにおいて継続して自動運転バスの実証実験を行うとともに、警視庁を交えて安全対策に関する協議を重ねてきた。その結果、実証実験では、信号機付き交差点を含む、歩行者専用となる全区間を走行ルートとした運行を実現することができた。今後も、大丸有協議会とBOLDLYは、実証実験を通して得られるさまざまな知見を活用し、スマートシティの実現に向けて新たな挑戦を続けていくとしている。
なお、今回の取り組みは大丸有協議会を構成員とする大丸有スマートシティ推進コンソーシアムが昨年7月に応募・同8月に採択を受けた2021年度「国土交通省(都市局) /スマートシティモデルプロジェクト(継続採択/3年目)直轄調査事業」の一環として実施する。
約420名がモビリティに試乗できる
自動走行モビリティへの乗車体験を予約制にて受付けている。モビリティの定員は9名だが、走行実証では6名が乗車可能。5日間合計約420名が乗車できる。走行ルートは「丸の内ビル発→国際ビル行」と「国際ビル発→丸の内ビル行」の2つ。中間地点の丸の内パークビル前にも降車場があるため、降車位置は選ぶことができる。
【実証実験 実施概要】
期 間 | 2022年2月18日(金)~22日(火) <平日>11:30~14:30 <土日>11:30~16:30 |
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走行ルート | 丸の内仲通り(丸の内ビルディング前~国際ビルヂング前の片道約630m) |
試乗人数 | 約420人 *試乗には、以下のウェブサイトでの申し込みが必要。 *乗客の定員が9人の自動運転モビリティに、1便(片道)当たり6人が試乗可能。 【予約ページ】 https://autonomous-bus-nakadori-2022.peatix.com/ |
走行便数 | 合計69便(平日13便/土日20便) |
走行速度 | 時速6km以下 |
役割分担 | <大丸有協議会>全体統括 <BOLDLY>自動運転モビリティの運行・遠隔監視、ルートや車両、センサーの設定など |
備考 | ・安全対策のため、車両から音楽を流し、周囲の歩行者に車両の接近を知らせる。 ・新型コロナウイルス感染症の対策として、乗客の検温および手指の消毒を実施する。 |
「Oh MY Map!」について
「Oh MY Map!」は大丸有スマートシティプロジェクトで構築を進める大丸有版都市OSとMaaSデータ統合基盤を連携・統合することで、エリアの施設情報やイベント情報と東京メトロや丸の内シャトルをはじめとする交通の運行情報、電動キックボードLUUPのポート情報やドコモ・バイクシェアのシェアサイクルステーション情報を1つのアプリのMap上で閲覧が可能。
実証実験期間中は交通の運行情報の1つとして、自動運転バスが追加される。これらの情報をユーザーに提供することで、魅力的なラストハーフマイルエリア(魅力的な移動・活動の選択肢にあふれた徒歩圏(目的地または現在地から約800m圏)が連担・凝縮するエリア)を構築し、エリア内の回遊性向上や都市活動・滞在を促進する。また、評価・分析ダッシュボードの構築を通じて交通やエリアサービスの利用実態を把握・分析し、今後のエリアマネジメント活動に活かしていく。
【アプリ概要】
名称 | 大手町・丸の内・有楽町地区リアルタイム回遊マップ Oh MY Map! |
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提供期間 | 2022年2月末 |
価格 | 無料 |
内容 | 大丸有エリアの施設・イベント情報に加え、交通の運行情報やシェアリングサービスの空き情報などをリアルタイムで提供する。 |
配信先 | App Store、Google Play |
推奨環境 | iOS 14.1以降、Android 9.0以降 |
提供主体 | 一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会 株式会社MaaS Tech Japan 株式会社NTTデータ |
協力 | 日の丸自動車興業株式会社/BOLDLY株式会社/東京地下鉄株式会社/株式会社Luup/株式会社ドコモ・バイクシェア/明星電気株式会社/三菱地所株式会社、ほか |
丸の内
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。