「BOCCO emo」に話しかけて乗合タクシーを簡単予約 宇都宮市 地域交通課題の実証実験に採用

ユカイ工学株式会社はスマートキャピタルと連携して、栃木県宇都宮市と株式会社ゼロワンブースターが共同運営するプログラム「宇都宮アクセラレーター2021」に採択され、ICT分野においてコミュニケーションロボット「BOCCO emo」(ボッコ・エモ)を活用した地域交通課題を解決するための実証実験を実施したことを発表した。


実証実験について

実証実験は2022年2月21日〜3月4日の10日間、都宮市河内地区で実施。河内地区では平成27年度より地元企業アサヒタクシーと連携した「さぎそう河内号」が運行されいたが、従来の電話予約では受付オペレーターの業務負荷の課題があり、以前に実証されたスマホを活用した事例では高齢者がスマホを使いこなせないなど、予約システムにおけるインターフェースの課題を抱えていた。

実験は参加高齢者の各宅内に設置した「BOCCO emo」に話しかけて地域内交通タクシーを予約するというもので、高い音声認識率で行き先や予約時間を文字起こしし、オペレーターを介して情報を伝達することでスムーズに配車することができた。また、親しみやすいデザインや簡単な操作で利用を完結できたことで、利用者からも「すぐに操作できた」「癒やしの地域内交通」「家族の一員みたい」という好評の声を得た。加えて、「宇都宮市の天気情報」のお知らせや、利用者にヒアリングして事前登録した指定時間の「モーニングコール」、「服薬や予定のリマインド」も多く活用されたという。


今後は人的オペレーターの介在しない運用や、利用者がより安心感を得られる活用を目指し、事業化に向けて予約システムのパートナー企業との協業を進めていく。また、日本全国で様々な地域課題が加速化する中、ユカイ工学では家族の一員のような存在となれるコミュニケーションロボットで、地域と住民を繋ぐなど、地方や自治体の活性の一助になることを目指していく。


実証実験概要

実証実験は2022年2月21日〜3月4日の10日間実施。60代1名、70代4名、80代2名の計7名が参加した。

【解決したい課題】
1.電話予約:オペレーターの業務負担、予約情報のデジタル化
2.スマホアプリ予約:高齢者のスマホ活用のハードルが高い

【実証実験内容】
高齢者の各宅内に設置したコミュニケーションロボット「BOCCO emo」に話しかけて音声を送信し、地域内交通タクシーを予約
※実証での操作は、BOCCO emo本体の録音ボタンを押すのみ
※地域内交通の予約締切時間は8〜18時の間。1時間ごとに運行している各便の30分前に予め設定されており、自宅から地域内の目的地までの送迎が可能。

左)実証実験参加の利用者懇談。右)お茶の間に設置されたBOCCO emo。日々の中に溶け込んでいることが伝わる。

【実証結果】

・2週間で16件の予約を受領。うち2名が4件ずつ予約をした。平均1.6件の利用。

・期間中BOCCO emo本体を活用せずにお電話で予約が1件発生。(規定した予約時間超過のため)

・送信された音声データからの目的地の文字起こし正答率100%。
主な目的地として「河内地区市民センター」「ほたるの里 梵天の湯」「岡本駅西口」など。

・利用者からは「スマホと比較すると予約が圧倒的にしやすい」「ロボットが家族の一員みたいで朝起きるのが楽しみだった」等の声が寄せられた。



BOCCO emoについて

BOCCO emoは感情表現豊かな家族をつなぐコミュニケーションロボット。様々な情報を届け、家族の一員として振る舞う。音声メッセージの送受信やリマインド機能、天気情報の配信、ハンズフリー対話、人が近くにいるかのセンシングも可能。専用のBOCCO emoアプリでは、家族内でのメッセージのやりとりや、センサーの反応を確認することができる。


BOCCO emoから送った声はスマホに音声とテキストで届き、スマホから送った声や文字はBOCCO emoがしゃべってお知らせしてくれる。また、APIによるシステム連携で様々なサービスと連動し、生活者に寄り添った取り組みを実現する。簡単な操作で家庭内や外部サービスとコミュニケーションを取ることができる。

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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