日本最古の私鉄「南海電鉄」の案内放送が『肉声』から『音声合成』へ HOYAのReadSpeakerを採用

鉄道には「ダイヤ改正」があり、その度に追加音源が必要な場合には、案内放送の音声データをナレーター業者に依頼して作成しているが、その作業は膨大でコストや納品の期間などの対応に問題が発生していた。

現在、大阪の中心地「難波」と「関西国際空港」を結ぶメインラインとして特急車両「ラピート」を運行している日本最古の私鉄「南海電鉄」は、駅の「案内放送」の変更について、もっと柔軟に対応していきたい、という想いより、この度、HOYA株式会社MD部門 ReadSpeaker SBUが開発を手掛ける『ReadSpeaker』を案内放送で採用。現在、「岸和田駅」「りんくうタウン駅」「三国ヶ丘駅」で導入を開始しており、今後も駅の放送装置の入替えのタイミングで「ReadSpeaker」採用駅を増やしていくとしている。

画像:南海電鉄公式サイトより(特急車両「ラピート」)




「肉声」から「音声合成」へ

同電鉄のスタッフが、実際に使われている音声の品質を確認した結果、同電鉄でも使用できる高いレベルの品質であることが判明。また、今までのナレーター業者への依頼によるデータ作成よりも充分にコストダウンが見込め、なによりも、ダイヤ改正の音声メッセージの対応はナレーター業者に依頼することなく、南海電鉄のスタッフが自分たちで作成可能なため、納期の短縮も図れるという利点もあった。Read Speakerの使用場面については、駅の「案内放送」において、「上り」と「下り」の音声を「男性」と「女性」に分け、直感的にわかるように使用し、それぞれの性別に「日本語」のほかに「英語」も追加する予定だ。





ReadSpeakerについて

ReadSpeakerは、「ライフケア」「情報・通信」の分野で、国内外トップクラスのシェアを多数持つHOYA株式会社の事業ブランドのひとつで、数十の言語とリアルな音声を提供するグローバルな音声合成スペシャリストだ。同社は20年以上前から音声合成ビジネスを行っており、大手企業をはじめとして国内1,700社以上、グローバルで10,000社以上が利用している。次世代のディープニューラルネットワーク(DNN)テクノロジーを使用して、すべてのレベルで構造的に音声品質を向上させており、オンラインや組み込み、サーバーまたはデスクトップや、アプリ、音声制作、カスタム音声などの市場で最も自然な音質の合成音声を実現している。



【ReadSpeaker】公式サイト:https://readspeaker.jp/
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