Amazon Echoシリーズ「君の名前」聴き比べ Echo Show 15の音質は? Echo Show 10、Echo Show 8との比較

前回、「Echo Show 15」を専用スタンドで気軽に使い始めてみる、という実機レビューをお届けした。今回は、「Echo Show 15」の音質はどうなのか? というところに触れてみよう。Alexaのオリジナルソング「君の名は」をEcho Show 15、Echo Show 10、Echo Show 8で聴き比べてみた。

Echoシリーズで最も便利な使い方のひとつがBGMをかけること。AmazonミュージックやSpotifyなど、音楽サブスクを気軽に楽しめることは大きな魅力だ。そのため、従来のEchoシリーズはそれぞれの機種で音質へのこだわりが感じられた。

一方で「Echo Show 15」は、大型のディスプレイとウィジェット活用、ファミリーユースが特徴の前面に出たモデルとなり、音楽も楽しみたいユーザーにとってはどうなんだろうと感じる読者もいることだろう。





「Echo Show 15」のスピーカー仕様

「Echo Show 15」は前回の記事でも紹介したように、本体の背面の側面の左右に1.6インチスピーカーが計2基、配置されている。

横から見た「Echo Show 15」。画面ベゼルの背面にスピーカーが内蔵されている


■Echo Show 15の歌唱力 (音質チェック)


他の「Echo Show」機種のスピーカー

他の機種と比較すると、最も高音質(と筆者が感じる)の「Echo Show 10」はディスプレイの後ろに大型のスピーカーユニットを搭載していて、1.0インチツイーターが2基と、3.0インチウーファーを内蔵している。
「Echo Show 8」は2.0インチを2基搭載している。仕事場のデスク横で使うには充分な音質だ。

スピーカー構成は「Echo Show 10」(左)が1.0インチツイーター×2と3.0インチウーファー、「Echo Show 5」(中央)が1.6インチスピーカー×1、「Echo Show 8」が2.0インチスピーカー×2となっていて、「Echo Show 10」と「Echo Show 8」はサウンド機能も比較的高品質なものとなっている

こうしてスペックで比較すると、「Echo Show 15」のスピーカーは物足りないように感じるかもしれない。

左から「Echo Show 15」(¥29,980+スタンド¥3,980)、「Echo Show 10」(¥29,980)、「Echo Show 8


「君の名前」で聴き比べ

実際にいつもの聞き比べ、「Echo Show」シリーズ歌合戦の動画で確認して欲しい。比べるのは「Echo Show 15」「Echo Show 10」「Echo Show 8」。YouTube動画なので、いつもの通りそれほど細かい音質までは伝えることはできないが、イメージはできると思う。(ボリュームは50%で統一)

聴き比べると解ると思うが、「Echo Show 15」はボーカルが前に出てバック音響のトラックは強調されないようです。一方で「Echo Show 10」は高音から低音まで高音質に表現され、特にバスが活きています。「Echo Show 8」はその中間でバスもまずまず表現されています。

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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