海ごみゼロ維新プロジェクト実行委員会は6月25日(土)・26日(日)に山口県下関市豊北町で下関市や福岡県、長崎県の学生、地元の親子連れ、小中高校生と一緒に、日本海に面した海岸のごみ拾いを行う「海ごみゼロ!ロボットビーチクリーン」を開催したことを発表した。
学生100人が海の環境を考えるワークショップ
同イベントはイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するもの。6月26日の「海ごみゼロ!ロボットビーチクリーン」イベントに先立ち、前日には学生が主体となったワークショップを開催した。学生たちはこれ以上ごみを海に出さないために、そして未来の海を守るために活発に意見を出し合っていた。また、学生だけでなく水産大学校の嶋田陽一助教や地元で海の安全を守りながら、清掃活動などを行うNPO法人「コバルトブルー下関ライフセービングクラブ」の新名文博理事も参加し、海のごみの現状やどうすればきれいな海を守れるかを発信した。
参加者全員でビーチクリーン活動
26日のビーチクリーン活動では心配された雨も降らず、ビーチクリーン日和となった。会場には海洋ごみゼロを呼びかけるのぼり旗や看板を設置。開会式を終えると参加者は海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUEのイメージカラーである「青い軍手」を着用し、火ばさみで漂着ごみやバーベキュー、花火のごみを次々に拾った。
また、今回のビーチクリーンで主役の一つとなったのがAIロボット。GPSで移動範囲がコントロールされたロボットは、拾い海岸で隅々まで行き、重い流木やブイを荷台のネットに入れて運んだ。ロボットを開発した学生チームはごみ拾いではなく、ごみ運びが意外と負担がかかるのでその負担を軽減するために今後も活躍できるように改良を進めていきたいと話していた。子どもたちも普段目にすることの少ない、ごみを集めるロボットに興味津々の様子だった。
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクト。産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していく。
「海ごみゼロ!ロボットビーチクリーン」概要
開催概要 | 未来を担う若者たちが地域と一体となって海岸清掃を行うことで、全員で海の未来を守っていこうという意識を創出する。また、ロボットを使用してごみ拾いを行うことで、人の手のみに頼らない、新たなごみ拾いモデルを確立する。 |
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日程 | 6月25日(土)・26日(日) |
開催場所 | 山口県下関市豊北町(25日:下関市豊北生涯学習センター/26日:阿川ほうせんぐり海浜公園) |
参加人数 | 約200人 |
協力団体 | 一般社団法人BC-ROBOP海岸工学会、下関市立大学、水産大学校、九州大学、九州工業大学、長崎大、下関北高校、豊北中学校、豊北小学校 |
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。