日本科学未来館のシンボル「ジオ・コスモス」の新作コンテンツを初公開  みんなで未来を想像する「ミライキャンフェス」開幕

日本科学未来館(にっぽんかがくみらいかん)は研究開発の「いま」を見せる新シリーズ企画「Mirai can NOW」(ミライキャンナウ)を開始した。それに併せて、2022年7月8日(金)より初の全館イベント「Mirai can FES -ミライキャンフェス-」をスタートした。これら新しいコンセプトやポイントを解説するため報道関係者向け発表会を開催した。
また、日本科学未来館のシンボルでもある「デジタルで描かれるもうひとつの地球」をコンセプトにした、ジオ・コスモスがリニューアルされ、新しいコンテンツを初公開した。

日本科学未来館で「Mirai can FES -ミライキャンフェス-」開催

「Mirai can FES -ミライキャンフェス-」は7月8日(金)~7月10日(日)の3日間のみのキックオフ・イベントとなり、常設展示の観覧が無料となる(特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」は割引料金)。

「Miraikanビジョン2030」の実現に向けて取り組みを、ジオコスモスの前で説明する日本科学未来館の館長 浅川智恵子氏。


「Miraikan ビジョン2030」と「Mirai can_____!」

この日、日本科学未来館(以下、未来館)は「一人ひとりが自分らしく、ワクワクする未来へ」として、「Miraikan ビジョン2030」と「Mirai can_____!」コンセプトを発表した。
「Mirai can_____!」とは、未来に何ができるようになっているかを想像し、参加者がそこに自由に言葉を埋められるようにしたもの。未来館の入口にもコンセプトボードが飾られているのでぜひ見てみよう。

未来館の入口にもコンセプトボード。どんな未来にしたい?

うーん、なかなか興味深い

来館者が願いや思いを書き込めるシールも用意した。今日は小中学生の社会科見学のグループも大挙していたので、一日でたくさんのシールが貼られ始めていた。






新しい未来館を実現するため、5つの取り組み


記者発表会では、新しい未来館を実現するため、5つの取り組みも掲げられた。その5つとは「1.ひとの未来」「2.つくる未来」「3.みんなの未来」「4.未来をつくる人をつくる」「5.サステナビリティ&アクセシビリティ」。また、今後、新しい常設展テーマ「年齢による変化」「AI・ロボット」「地球環境」を計画中であることを発表した。

5つの取り組みを発表する日本科学未来館の高木啓伸副館長と、日本科学未来館 科学コミョニケーターの4名

また、元 乃木坂46の新内眞衣さんが登壇し、未来館の活動や研究開発、SDGsへの取り組みなどについて浅川館長とのトークセッションも行われた。

ゲストに元乃木坂46の新内眞衣さんを迎え、浅川館長とのトークショーを開催

これらの内容は、別途記事でレポートしたい。

なお、「Mirai can FES -ミライキャンフェス-」についての詳細は、下記の公式ホームページに詳細が記載されている(7月8日(金)~7月10日(日)開催)。ロボスタでは詳細を関連記事「日本科学未来館 自由な発想から生まれたロボット技術を体験できる「空想⇔実装 ロボットと描く私たちの未来」7月8日から開催」で既報。


新生「ジオ・コスモス」の新作コンテンツ公開

ジオ・コスモスは地球をイメージした大型の球体で日本科学未来館のシンボルでもある。「デジタルで描かれるもうひとつの地球」をコンセプトに、ジオ・コスモスがリニューアルされた。そして新たなスタートを飾る新コンテンツが報道関係者に初公開された。

球体ディスプレイ「ジオ・コスモス」。メッセージ性の高い新コンテンツが公開された

そして、今回待望の新作コンテンツが公開されることになり、報道関係者にも公開された。

■新生「ジオ・コスモス」の新作コンテンツのダイジェスト

【上映時間】(参考)
2022年7月9日(土) 11:15~11:20、12:15~12:20、13:15~13:20、16:15~16:20
2022年7月10日(日) 11:15~11:20、12:15~12:20、14:15~14:20
会場:1階 シンボルゾーン、3・5階 常設展示ゾーンから自由に観覧できる


未来をつくる研究ラボ

未来館の中にある12の研究室を公開。当日は担当者やコミニュケーターがそれぞれの研究について、質問や疑問に回答してくれる。

手前にあるのは館長愛用のAIスーツケース。中身が公開されている

12の研究が公開されている。どんな研究があるのだろう、じっくりみてみたい

また、来館者が「Life (ライフ)」「Society (ソサイエティ)」「Earth (アース)」「Frontier (フロンティア)」の4つのテーマからひとつを選択して、思いやアイディアを投稿できる参加型コーナーもある。投稿が多いとバルーンが多くなるので、バルーンが多いテーマが人気の印。

左から「Life (ライフ)」「Society (ソサイエティ)」「Earth (アース)」「Frontier (フロンティア)」。「Society (ソサイエティ)」の人気(投稿)がイマイチ。数を争うものでもないけれど・・がんばれソサイエティ




また、当面のみどころとして、自由な発想から生まれたロボット技術を体験できる「空想⇔実装 ロボットと描く私たちの未来」を2022年7月8日(金)から8月31日(水)まで開催している。詳細は関連記事「日本科学未来館 自由な発想から生まれたロボット技術を体験できる「空想⇔実装 ロボットと描く私たちの未来」7月8日から開催」も参照。


「空想⇔実装 ロボットと描く私たちの未来」の会場(開場前)。空気で膨らむ構造で、軽くて丈夫で柔らかい車体が特徴のポイモ試乗体験やトヨタの「e-パレット」の展示等も楽しい

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約90種130点のロボットが集結している特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」も開催中。
この週末、地球や社会、人類の未来を、家族や友人たちとみんなで想像するために、日本科学未来館を訪れてみてはいかがだろうか。

関連サイト
日本科学未来館

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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