「超時空要塞マクロス展」の巨大戦艦マクロスからロボットへのトランスフォーメーション(変形)のデモ展示が2023年、横浜で開催されることが発表された。
『超時空要塞マクロス』放送40周年を記念して、兵庫県宝塚市の宝塚市立「手塚治虫記念館」にて「超時空要塞マクロス展」が約4ヶ月開催され、本日終幕した(開催期間は2022年7月1日(金)~10月24日(月)まで。「超時空要塞マクロス展」の最大の注目は全長700mmの巨大戦艦マクロスが、ロボット形態にトランスフォーメーション(変形)する展示。アスラテックのロボット制御システム「V-Sido(ブシドー)」が採用され、吉崎航氏がシステムの制作にも携わっている。「V-Sido」は、横浜の実物大ガンダムでも採用されているロボット制御システム。
マクロス展の最終日、最終会のデモをみんなで鑑賞
最終日となる本日10月24日には、企画・監修を担当した天神英貴氏とロボット制御システム「V-Sido」の提供とソフトウェア開発、一部フレームを担当したアスラテックの吉崎航氏、T-REXの元木博行氏が登壇してトークショーを開催した。
平日にもかかわらず、多くのマクロスファンが会場に詰めかけ、天神氏や吉崎氏を含めて、みんなで変形デモの最終回を鑑賞した。
デモ展示された「超時空要塞マクロス」に搭載されているアクチュエータ(モーター)は18個。4ヶ月間、1時間に3回、一度も壊れることなくデモは稼働した。デモの回数にして約4,600回を数え、これは驚異的な数字であり、新たな金字塔と言えるだろう。
最終回の展示のあと、サプライズで、この変形デモの展示が2023年3月に横浜で行われることが発表され、場内は歓声に包まれた。
■「マクロス展」変形デモ展示ご苦労様でした!! そして感動をありがとう!
「超時空要塞マクロス」戦艦からロボットに段階的にトランスフォーメーション
「超時空要塞マクロス」の展示は約10分、TV版「超時空要塞マクロス」のストーリーダイジェストが放映され、それに合わせてマクロスが段階的に変形を行っていく。
残念ながら、変形する動画は版権の関係で、この記事に掲載することが許されなかったため、静止画で紹介したい。バックで展開するストーリーに沿って、マクロスが戦艦からロボットへ段階的に変形していく姿は理解頂けるだろう。
バルキリーの変形(静態展示)にも注目
「超時空要塞マクロス展」では、このマクロス変形デモ展示のほかに、バルキリーを初めとした戦闘機のモデル展示や貴重なマクロスシリーズの設定資料などが多数展示されていて、マクロスファンならずとも、アニメファン、ロボットファンが幅広く楽しめる内容となっている。
また、今回は、稼働変形の展示ではなかったが、バルキリーの戦闘機からロボット形態への静態展示もとても興味深いものだった。
■「超時空要塞マクロス」バルキリー変形モデル展示
横浜での公開については詳細情報が入り次第、ロボスタでお知らせする予定。お楽しみに。
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。