踏切事故を未然に防ぐ「3D画像解析踏切監視システム」西武鉄道が本運用を開始 4年強に渡って改良・改善を重ねて実用化

3Dセンシングソリューションを開発販売する株式会社コンピュータシステム研究所は、西武鉄道株式会社にて踏切事故を未然に防ぐ「3D画像解析踏切監視システム」の本運用が開始されることを発表した。


踏切内に取り残された人や車を正確に検知

3D画像解析踏切監視システムは踏切内に取り残された人を3Dカメラを用いた高精度3D画像解析システムで検知し、特殊信号発光機を自動で動作させ、列車の運転士へ踏切に異常があることを知らせるシステム。2つのレンズを内蔵した3Dカメラによる画像解析で高精度の検知を実現。左・右カメラの視差により、人の目と同じように距離・高さ、ボリュームを認識する。

検知イメージ

検知イメージ

同システムは「高さ」や「体積」が無いものは検知しないため、日差し、影、ヘッドライト等の影響を受けにくいのが特徴。また、近くの雪や雨、虫等の大きさを認識できるため、自然環境下に左右されない安定したパフォーマンスが期待できる。

遮断機降下後の踏切内に取り残されたり、侵入する人物・車両を検知すると特殊信号発光機へ停止信号を送信。同時に指令室のモニターやPC、スマートフォン等へも通知が届き、異常検知時の録画映像やライブ映像を確認する事ができる。

同システムはコンピュータシステム研究所と西武鉄道が2018年から4年強に渡り実証試験を繰り返し、改良・改善を重ねて実用化。2022年11月14日(月)より、「新宿線井荻第2号踏切」にて本運用を開始するほか、2022年度中に「新宿線鷺ノ宮第2号踏切」への導入を予定している。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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