ムクムクうごく「線人間」のクラウドファンディングが100%を達成 渋谷パルコ1Fでプロトタイプを展示
ユカイ工学株式会社は形状記憶合金の加工・販売を行う株式会社吉見製作所とコラボレーションして開発した、スイッチを押し続けるとムクムクと立ち上がる不思議な動くオブジェ「線人間」のクラウドファンディングを2022年11月18日(金)よりCAMPFIREにて開始し、目標金額の100%を突破(2022年12月3日時点)したことを発表した。また、渋谷パルコ1Fの「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」にて先行体験ができるプロトタイプを12月25日(日)まで展示する。なお、「線人間」のクラウドファンディングは12月25日(日)まで挑戦中だ。
形状記憶合金でできた不思議な動くオブジェ「線人間」
「線人間」はスイッチを押し続けるとムクムクと立ち上がる、形状記憶合金でできた不思議な動くオブジェ。何度押しつぶされても、へろへろにされても、不器用ながらによいしょと立ち直る姿が元気をくれる。
あそびかたは究極にシンプル。電池を入れて、「線人間」をグニャっと好きな形に打ちのめしたら準備完了。スイッチを押し続けるとムクムクと立ち直る。何度押しつぶされても立ち上がる健気な線人間の姿を眺めて明日への活力をほんの少しでも感じてもらえたら、そんな思いが込められている。
「線人間」のテクノロジー
熱や電流をかけると形状が戻る「形状記憶合金」
形状記憶合金は熱や電流をかけると記憶させた形状に形が戻る、ふしぎな合金。身近なところでは釣り具や女性用の下着、カメラのピント調整に使う動力などにも使われている。業務的な場面で使われることの多い素材だが、今回のプロジェクトのような、ちょっと人の心をくすぐる、ほんわかとした用途にも使える可能性を秘めた素材。
安全にも配慮した回路設計
実はただ電気を流したり止めたりするだけではなく、線同士が絡まった時にショートして熱くなりすぎないようにする安全回路を組み込む工夫を取り入れている。ただ、あまり複雑に絡まってしまうと形が戻らなくなったり、故障の原因にもなる。多少の優しさを持って打ちのめしてあげよう。
「線人間」の開発ストーリー
2021年の暮れに差し掛かるころ、面白い動きをする不思議な合金を製造している吉見製作所と日々面白いモノづくりを探求しているユカイ工学が出会うことからプロジェクトがスタート。「なにか一緒に面白いことをしよう」というブレストから始まり、形状記憶合金を使った様々なプロダクトのアイディアをざっくばらんに話し合いを重ねていた中でたどりついたのが今回の不思議な動くオブジェ「線人間」。何度つぶされても、打ちのめされても、スイッチひとつで立ち直ってくる「線人間」の姿は、日々さまざまな壁にぶち当たっては乗り越えていく現代人の姿にも重なる。
開発者コメント
株式会社吉見製作所 代表取締役 坂 一宏氏
ユカイ工学株式会社 CDO 巽 孝介 氏
商品仕様
製品名 | ムクムクうごく「線人間」 |
---|---|
電源 | 単4形乾電池3本(電池は別売り) |
外形寸法 | W60mm × D60mm × H120mm |
重量 | 約80g(乾電池含む) |
動作環境 | 温度+10℃〜+35℃/湿度+20%〜+80% |
台座素材 | Resin |
線合金素材 | TiNi合金 |
製品注意事項 | ・台座は3Dプリント製です。特有のザラつきや歪みがあることがあります。 ・台座は日光の当たる場所に長期間置いておくと黄変する恐れがあります。ご了承ください。 ・台座は割れやすい素材のため、投げたり落としたりしないでください。 ・線が熱くなることがありますので、やけどにご注意ください。 ・線が温かいうちに引きのばさないでください。 ・線を無理に伸ばしたり折り曲げたりすると、元の形に戻らなくなったり破損の原因となります。 ・あまりいじめると、心が折れて戻らなくなります。 |
ABOUT THE AUTHOR /
山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。