香川大学医学部附属病院がSGSTの配膳ロボット「BellaBot」を導入 実証実験で安全性を確認、利用者の評判も上々

IoT・AIソリューション開発の株式会社SGSTは、新型コロナウイルス対応として飲食店、レジャー施設、一般企業、医療機関向けにロボットやIoT製品による非接触サービス化の展開を進めており、2022年12月12日、香川大学医学部附属病院(内レストラン オリーブ)において配膳ロボットBellaBotが採用されたことを発表した。

なお、同案件は病院患者給食の中央メディカル株式会社の協力を得て、同社と提携する東芝テック株式会社が販売することとなったもので、同年7月下旬から実施したPoC(Proof of Concept)を通じ、患者及び関係スタッフの高評価を得たことで、今回の正式導入の運びとなった。

香川大学医学部附属病院 南西方向から(2019年12月)
【東芝テックとの業務提携について】
東芝テックは飲食店のDX推進に向け、2022年9月1日よりSGSTが取り扱う配膳ロボット「BellaBot(ベラボット)」を、また2022年11月1日より配膳ロボット「KettyBot(ケティボット)」を販売開始しており、合わせて、東芝テックグループによる導入サポートも全国展開されている。




同ロボット導入の評価

今回、人手不足を背景とした省人化や業効率のUPを目的として、日本国内初で大学病院内に配膳ロボットを導入したが、今まで以上に患者(利用者)とのコミュニケーションができるとの評価であった。猫型ロボットなので、利用者側からの評価も非常に良く話題性は抜群。車椅子や杖を利用されている人も多く、利用者とロボットの接触やトラブルに繋がると不安もあったが、実証実験中もこのようなトラブルもなく、円滑に運用され購入に繋がった。また、同導入により「感染症対策」「サービス品質向上」「人材不足の防止」などに更なる期待が見込める。




運用方法・導入の狙い
運用方法 配膳・下膳のセミセルフ化。ロボットが座席まで運んだ皿等をお客様自身もしくは近くのスタッフが受け取り提供、下膳に関しては座席からロボットにスタッフが載せるだけで洗い場まで自動搬送される。
導入の狙い 大きく2つあり、1つ目は外来者用レストランオリーブおよび病院内職員食堂の省人化等だ。配膳・下膳・清掃業務をロボットが担うことで人件費を削減し少人数でのホール運営が可能になる。配膳ロボットの導入により1日あたり1人分×4時間分の業務を削減することが想定される。2つ目は医療機関におけるDX化推進検討のためのBellaBotの活用であり、食事の配膳以外の活用としては、スタッフ間における病院備品の運搬等での活用が期待される。


レストラン オリーブにて稼働中のロボット

▼PoCの概要

製品名 Pudu社/配膳ロボット「BellaBot」
POC期間 2022年7月25日~8月8日(POC実施後に導入決定)
導入日 2022年12月12日
導入企業情報 香川大学医学部附属病院(内レストラン オリーブ)
関連サイト
株式会社SGST

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