顔認証で子どもたちの出欠確認を確認 保護者の安心感や現場の負担がどのように変化するか 京都府亀岡市で実証実験

京都府亀岡市はサンガスタジアム by KYOCERAにおいて、DXYZ(ディクシーズ)株式会社の顔認証プラットフォーム「FreeiD」(フリード)を活用した「子ども見守り顔認証サービス」実証事業を開始し、保護者の安心感や現場の負担がどのように変化するかを検証することを発表した。


今までの課題と今回の取り組み

学校や習い事教室で多くの子どもたちの出欠を確認し、保護者に子どもたちが来たことを全員に伝えることは現場の負担が大きく、実施されていなかった。実証事業では子どもを習い事教室に通う際、顔認証で出欠を確認し、自動的に保護者に通知する仕組みとして、保護者の安心感や現場の負担がどのように変化するかを検証する。また、2023年2月28日(火)には実証実験の成果報告会の開催を予定している。

子ども見守り顔認証サービスについて
【1】習い事教室の管理者が管理画面より保護者を招待。
【2】各保護者でFreeiDアプリをダウンロード。サービス利用を申請し、管理者が承認した後、子どもの顔写真を撮影するとサービスを利用。
【3】子どもが習い事教室で顔認証をすると保護者のFreeiDアプリで認証記録を確認できる。


「子ども見守り顔認証サービス」実証事業について

N14放課後運動クラス
導入先 次のサンガスタジアム内の習い事教室に「子ども見守り顔認証サービス」を導入
「STREAM教室 ロボマスタープログラミング教室」(以下、STREAM教室)
「N14放課後運動クラス」※サンガスタジアム内の別施設での実証実施も検討中
目的 保護者の安心度や現場の負担などを検証
実証期間 2022年12月14日~2023年2月28日の次の教室開校日
・STREAM教室:毎月第1・3水曜日16:00~17:00/17:30~18:30
・N14放課後運動クラス:12月7日、14日、21日(原則水曜日開催。23年1月の日程は未定)
場所 サンガスタジアムbyKYOCERA(京都府亀岡市 亀岡駅北1丁目8番地2)
対象 習い事教室に通う子どもたちと保護者、教室の管理者


顔認証プラットフォーム「FreeiD」(フリード)

「FreeiD」は鍵や財布・スマホを持つことなく、手ぶらでリアルな世界でのあらゆる行動(「入退」「本人確認」「決済」)を繋ぐ顔認証プラットフォーム。これまでの顔認証サービスはユーザーアプリや管理システムがそれぞれで異なり、利用場所ごとに顔の登録が必要だった。FreeiDは多種多様な“顔認証エンジン”と連携することが可能であり、1度の顔登録で様々な顔認証サービスを利用することができる。

現在FreeiDでは、マンション・オフィス・テーマパーク・保育園・ゴルフ場等へ「入退」「本人確認」の顔認証サービスを提供している。今後、「入退」「本人確認」の利用シーン拡大(工事現場・ホテル・イベント等)、店舗・自動販売機等へ「決済」サービス提供を予定している。

DXYZ事業イメージ


京都府亀岡市について

亀岡市は京都府内で3番目の人口をもち、京都駅から快速電車で20分と利便性に優れながら、豊かな自然に囲まれた田舎の良さを残した地域。2020年にはサンガスタジアムby KYOCERAが開業し、2021年度からはスタジアムを活用したアイディアを全国のベンチャー企業などから募集する「サンガスタジアム・イノベーション・フィールド実証支援事業」を実施している。2022年度は顔認証プラットフォーム「FreeiD」を含む4企業の実証実験を採択し、企業の新たなチャレンジをサポートしている。

サンガスタジアムby KYOCERA


京都府亀岡市 市長 桂川孝裕氏のコメント

亀岡市は2022年8月に安心して子育てできる環境づくり、子どもたちが健やかに育つまちづくりのため“子ども”と”子育てを頑張る人”を本気で応援する「子どもファースト」を宣言しています。今回の実証実験は顔認証サービスといった最新技術によって、子どもたちが安全・安心に学べる環境づくりと、現場の負担軽減を目指す取り組みです。顔認証サービスによって生まれるイノベーションが亀岡市の子育て環境のさらなる向上につながることを期待しています。今後さらに発展する亀岡市の子育て環境にぜひ注目してください。


​DXYZ株式会社 取締役社長 木村晋太郎氏のコメント

昨今、子どもの保育園等での痛ましい事故が社会課題となっている中で、本実証事業で、お子さまの安心安全に貢献できることを大変嬉しく思います。私も子どもがいる身として、教室に到着したことが手元のスマホで分かると、保護者の皆様にもご安心頂けるのではないかと考えています。今後、サンガスタジアムでの「見守り」を起点に、亀岡市の町全体の「入退」「本人確認」「決済」が、ひとつの顔で利用できるようになり、快適に過ごせる街づくりに少しでも貢献していければと思います。

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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