3DCGアバターで遠隔から接客や対応を行うアバター遠隔接客サービス「KSIN」クリーク・アンド・リバーが販売提携

2020年から続いたパンデミックが収束しはじめ、店舗や観光地を訪れる人の増加や海外からの入国者は増加を続けている。

国内ではリモートワークや移住など、人々の働き方や生活スタイルの変化が一気に進み、人手不足の問題も表面化している状況の中、高い接客能力や語学力、ベテランならではの知見が全国で求められている。

このような背景より、プロフェッショナル・エージェンシー事業を展開する株式会社クリーク・アンド・リバー社(C&R社)は、2023年5月25日、人間の表情や動きを再現した精緻な3DCGのアバター(分身)が、離れた場所から接客や対応を行うアバター遠隔接客サービス「KSIN(けしん)」の販売パートナーとなった。

同社は、XR事業におけるマーケティングやアバターモデルのカスタマイズ、メタバースなどの開発を通じて、エンタテインメントや事業会社のニーズに合わせた活用方法を積極的に提案し、新たな雇用機会創出に貢献していくと述べている。


アバター遠隔接客サービス「KSIN」について

「KSIN」は、円谷フィールズホールディングス株式会社のグループ会社であり、国内有数のCG・VFX技術を有する株式会社デジタル・フロンティアと、「人とロボットが共創する未来を創る」を事業ミッションとし、ロボットによる受付サービスで、実績を持つ株式会社ユニキャストが共同開発を進める、アバターを利用した接客や窓口業務を遠隔で行うWebサービスだ。2022年7月にはβ版がリリースされ、人間の表情を細かく表現してスムーズに接客できる点が高く評価され、東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)の第1期アクセラレータープログラム『E-NEXCO OPEN INNOVATION PROGRAM』で採択され、サービスエリアやパーキングエリアでの実証実験を続けている。

制服を着用したアバター

実証実験の様子(2022年6月)

実証実験の様子(2023年2月)

KSIN第2回実証実験の概要図

なお、同サービスはカスタマイズ製品であるため、価格・利用プランは問い合わせる必要がある。なお、独自のキャラクターの制作も可能だ。



同サービスの特徴

同サービスのアバターには高精密な3DCGが起用されており、あらゆるビジネスに最適だ。また、少人数のオペレーターで 多拠点のリモート接客が可能。接客スタッフの表情をカメラで撮影し、リアルタイムにアバターに反映されるため、自然なコミュニケーションを実現する。


フォトリアルなアバターはあらゆるビジネスに最適

アバターには、デジタルヒューマンと呼ばれる高精細な3DCGを起用。ブランドイメージに合わせ男女のキャラクターから選択。


少人数のオペレーターで 多拠点のリモート接客が可能

1人の接客スタッフが、複数の店舗の接客ニーズにリモートで対応可能。ベテランや外国語堪能なスタッフが対応できるため、サービスの向上や教育コストの削減にもつながる。


自然なコミュニケーションを実現するアバター

接客スタッフの表情をカメラで撮影し、リアルタイムにアバターに反映。アバターを使用しつつも豊かな感情表現ができるので、お客様と自然なコミュニケーションをとることができる。

▼【活用シーン】
・食料品店・デパート・ドラッグストア
・家電量販店・モバイルショップ
・ホテル・観光案内所・公共交通機関
・子育て中・身体が不自由な人も自宅から接客が可能

■【動画】アバター遠隔接客KSIN デモ動画

アバター遠隔接客サービス「KSIN(けしん)」:
https://unicast-robotics.com/ksin-avatar/




「KSIN」取り扱いによる同社の事業展開について

2016年の事業開始以来、同社は、企業や団体での遠隔地研修などを中心に4,000件以上のXR導入や開発案件の相談実績を積み上げており、「KSIN」の販売により、これらのXR事業とのシナジーをはかるほか、子育て中の人や障がいを持っている人、スキルや知見を活かして地方から勤務したい人への新たな仕事の提供も検討している。また、3月にβ版を一般公開した日本初のクリエイター特化型のメタバース「C&R Creative Studios Metaverse」や「C&R Creative Studios」の開発力を活かし、デジタル・フロンティアやユニキャストとの新たなビジネス展開も考えているとのことだ。

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ロボスタ編集部

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