富士ロジテック 物流ロボットのサブスクで自律走行搬送ロボットを導入 フォークリフトの運搬作業を代替し約35%のコスト削減

富士ロジテックホールディングスは、物流ロボットをサブスク型で提供するプラスオートメーションの自律走行搬送ロボット(AMR)の「JUC-S800R」を、ALFALINK相模原物流センターに導入したと発表した。

富士ロジテックホールディングスとプラスオートメーションは、2023年1月より約3カ月にわたり、同センターにて共同で自動搬送型ロボットを用いた実証実験を実施。検証を重ねた結果、省人化と生産性の面で効果を確認できたため正式な運用開始に至ったとしている。


導入された「JUC-S800R」

導入されたAMR「JUC-S800R」

今回富士ロジテックホールディングスのALFALINK相模原物流センターに導入された「JUC-S800R」パレットを下から持ち上げる、ジャッキアップ型のAMR。

800kgまでの荷物を回転させずに自動で積み下ろしができ、自己位置を推定し自律走行するため、現状のレイアウトを変更する必要なく、庫内の様々な環境に合わせて運用が可能となっている。


フォークリフトによる運搬作業を代替し、約35%のコスト削減に成功

AMRを導入したALFALINK相模原物流センターは保有面積約5,500坪を有し、最長距離は横方向200m、縦方向70mにおよぶ。ピッキング作業はフォークリフトを使って作業員が行なっていたが、その移動時間が課題となっていました。

また、同センターは、入出庫バースが同居していたり、異なる商材を組み合わせし出荷することが多く、柔軟なオペレーションが求められており、課題解決を目的に、2023年1月より約3カ月の期間をかけ、富士ロジテックホールディングスはプラスオートメーションと共同で自律走行搬送ロボットを用いた実証実験を行った。

同センターは、作業員とフォークリフトがロボットと混在して動き回る環境となっているため、効率化だけでなく、安全かつ確実に作業が遂行できるよう、ロボットの走行ルートや作業プロセスのデータを蓄積。また、ロボットがより正確に位置を計測できるよう、反射ポールを設置するなど、現場でのフィードバックを生かした改善を繰り返した。

現場でのフィードバックを生かした改善の模様

その結果、従来の作業員とフォークリフトを用いた作業に比べ、コスト面では約35%の削減に成功。また、同作業に関わる人員を、トラックへの積み込みや庫内の配置変更など、人でなければ難しい付加価値の高い作業へ配置することができたとしている。


サブスク型の物RaaSは、常に最新技術を現場に取り込めるメリット

富士ロジテックホールディングスは今後も顧客の多様なニーズに応える物流ソリューションを提供していくには、物流ロボットが、人と共に働くハイブリッドな現場を実現していく必要があると考えており、プラスオートメーションのサブスク型の物流サービス「RaaS(Robotics as a Service)」は、日々技術が進歩するなかで、常に最新のロボットやシステムを導入できるメリットがり、今後も業務効率化と利益率改善を継続的に推進しながら、顧客に寄り添ったサービスを提案していくとしている。

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ロボスタ編集部

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