体調急変を察知し「ドライバー緊急時自動運転」の実現を目指す ヘルステック企業とEVメーカーが事業提携

ヘルステック事業を展開する株式会社メディロムの子会社である株式会社MEDIROM MOTHER Labs(マザーラボ)は国内初の商用EVメーカーHW ELECTRO株式会社と事業提携に関する基本合意書を締結したことを2023年8月17日に発表した。


多用途小型電気商用車「ELEMO」を開発するHW ELECTRO

HW ELECTROは多用途小型電気商用車「ELEMO(エレモ)シリーズ」を開発すると同時に、車両とインターネットをつなぎ、災害支援や配送領域の最適化をはじめとした利便性の高いDX環境の提供を目的とし、独自のコネクテッドサービス基盤「HW ELECTRO Platform Service」を今春リリースした。


マザーラボのスマートトラッカーと連携

車両とダイレクトに連携するプラットフォームがあることで、マザーラボが開発する充電不要のスマートトラッカー「MOTHER Bracelet(MOTHER)」で取得したバイタルデータを連携させることが容易になるため、より安全で快適なドライバーの運転環境を提供できる。また、データを元にした半自動運転のシステム共同開発の実施を通じ、交通事故抑制等の社会問題解決にも貢献できるため、事業提携に関する基本合意書の合意に至った。

両社は、「MOTHER」で取得するバイタルデータとHW ELECTROのコネクテッドサービス「HW ELECTRO Platform Service」を連携させることで、ドライバー緊急時自動運転(半自動運転)の実現を目指していくと述べている。





バイタルデータと連動した緊急時自動運転の実現

昨今ドライバーの高齢化や、ドライバー不足による業務負担の過多によって引き起こされる睡眠不足や健康起因による事故が問題視されている。HW ELECTROが開発する多用途小型電気商用車「ELEMO」と充電不要のスマートトラッカー「MOTHER」が「HW ELECTRO Platform Service」を通じて連携し、ドライバーのバイタルデータと連動した半自動運転化を実現することで問題視されている運転中の体調急変による事故を未然に減らすことを目指す。

運転中のドライバーのバイタルデータに異変を検知した際に自動運転に切り替わり、周囲の車両にアラートを発信しながら自動で路肩に安全に停車するシステムを提供する事で、事故を大幅に減らすことが期待される。





ドライバーのバイタルデータを可視化

短期的には「MOTHER」のデータを自動で取得する「MOTHER Gateway(マザーゲートウェイ)」をHW ELECTROが開発する多用途小型電気商用車「ELEMO」へ搭載し、運転者の走行中のバイタルデータが可視化できる状態を目指しており、「MOTHER」が計測したバイタルデータはHW ELECTROが開発する「HW ELECTRO Platform Service」上で表示し、事業者側が運行データと共にリアルタイムでバイタルデータを確認できる環境を目標としている。なお、MOTHERが計測したバイタルデータは、今年6月にHW ELECTROがローンチした「HW ELECTRO Platform Service」のモバイルアプリケーション「MyHWE」上で今後確認できる予定だ。





充電不要のスマートトラッカーMOTHER Bracelet

「MOTHER Bracelet」は、世界初となる24時間365日充電不要の活動量計だ。米国シリコンバレー発の最先端技術を搭載することで体温と外気の温度差で電力を生み出す。充電不要のため、充電時のデータが取得できない時間が発生せず、歩数・睡眠量・消費カロリー・心拍数・体表温の5つのデータがこれ1つで記録可能となっている。


(世界初:WPO、PATENTSCOPE、科学技術センター、J-GLOBAL、J-PlatPatなどにより、ゼーベック効果を利用した充電不要の活動量計に該当する知的財産を確認/2021年7月3日 ESP総研調べ)



ELEMOシリーズについて

「ELEMO」は、HW ELECTRO株式会社が日本市場向けに開発し、販売する次世代の多用途EV商用車だ。HW ELECTROが展開するPlat Form Serviceなどの IT技術の導入や、EVならではのゼロエミッション性能は、100%電気自動車化を目指す未来への要請に一歩進んで応えるものであり、ELEMOシリーズは、部品のモジュール化を徹底したことで、製造工程の効率化と高い耐久性を実現した。多機能荷台オプションが特徴となっている。また、新たに全長5.5m、積載量1.25t、一充電走行距離200km(社内試験数値)の中型バン「ELEMO-L」を加えたELEMOの都会型ラインナップは、様々な企業の多様なニーズに対応する。

上画像:手前「ELEMO」 後方「ELEMO-K」、下画像「ELEMO-L」



▼各社について

HW ELECTRO 同社は「The Essential Piece of Mobility(人に、社会に、不可欠なピースであるために)」をコンセプトに、次世代の多用途商用EV「ELEMOシリーズ」の車両の開発・製造と販売を行うファブレスメーカーだ。2021年4月に国内で初めて輸入小型EV商用車としてナンバーを取得し、2021年7月24日より「ELEMO」、11月20日より「ELEMO-K」の販売を開始。2023年秋には、中型バン「ELEMO-L」が販売開始予定となっている。
メディロム 健康管理サービスを目的としたリラクゼーションスタジオ「Re.Ra.Ku」を中心に、ヘルスケアアプリ「Lav」を利用した「特定保健指導」や体質改善プログラムを実施。また、2020年にはデバイス事業に参入し、充電不要で連続駆動する活動量計「MOTHER Bracelet」を発表。今後は創業以来蓄積した生活習慣データを基にしたデータ解析事業へ事業領域を拡げて行く予定だ。
マザーラボ メディロムグループのヘルステック事業を中心に展開する子会社である同社は、ヘルスケアアプリ「Lav」を利用した「特定保健指導」や体質改善プログラムの実施と24時間365日充電不要の活動量計「MOTHER Bracelet 」の開発・販売を中心に行っている。「MOTHER Bracelet」は応援購入サイト「Makuake」で5,610万円という記録的な調達を行うなど、ユーザーからの期待を集めており、24時間365日充電不要の最大の特徴を活かし、活動量計を用いた集中管理システムを、介護・流通・デベロッパーなど各事業者へのソリューションとして提供している。


MOTHER Bracelet公式HP:https://mother-bracelet.com

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ロボスタ編集部

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