パナソニック プロダクションエンジニアリングは、自律搬送ロボットシステムHOSPIシリーズの新商品として、カート(収納庫)の脱着が可能な「HOSPI Trail」の販売を2023年9月下旬から開始する。
カートを切り離す仕組みを備えた「HOSPI Trail」
パナソニック プロダクションエンジニアリングは、病院内の薬剤や検体を人手に替わって、自動で搬送する「病院内自律搬送ロボットHOSPI」の販売を2013年10月より開始し、2019年には新モデルをリリース、2022年度末までに国内9病院、海外2病院に導入している。
顧客からの要望などから、さらなる搬送効率を高めるために、カートを到着場所で切り離す仕組みを備えた置き配型搬送ロボット「HOSPI Trail」を開発した。
これまでのHOSPIでは搬送先で薬剤などを受取る人が必要だったが、「HOSPI Trail」では置き配をすることにより、搬送先で受け取る人が居ない場合でも搬送物を届けることが可能となる。これによりロボットの稼働率の向上も見込まれ、より効率的な搬送が実現できる。
また、これまで清潔物と不潔物でロボットを分けて運用しているケースがあったたが、「HOSPI Trail」ではそれぞれのカートを準備する事で、1台のロボットで清潔物、不潔物の両方を搬送することが可能になる。これにより、顧客の運用形態に沿ったロボットの活用が可能になり、多様なニーズに対応することが可能になるとしている。
主な特長
1:カート置き配機能
ユーザーの指示により、搬送先でカートを自動で切り離し、次の場所へロボットを移動させる事ができます。(切り離しは巡回移動時のみ有効)
2:カートロック機能
カートを本体から切り離す際、自動でカートキャスターにロックがかかる。なお、カート収納庫の開閉は、鍵を使用する。
3:2種類のカートをラインナップ
薬剤トレー(薄型、深型)が入る収納庫と、折りたたみコンテナなど大物が収納できる収納庫の2種類のカートを用意している。
主な仕様
HOSPI Trail
カート未装着時
最大移動速度 | 0.75m/秒 |
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外形寸法W×D×H[mm] | 680×1085×1405 |
本体重量 | 約145kg |
連続運転時間 | 約5時間(※運用方法、走行環境によって変動します。) |
充電時間 | 約2.5時間 |
主な機能 | カート自動切り離し機能 |
カート装着時
最大移動速度 | 0.75m/秒 |
---|---|
外形寸法W×D×H[mm] | 680×1250×1580 |
本体重量 | 約201kg |
連続運転時間 | 約5時間(※運用方法、走行環境によって変動します。) |
充電時間 | 約2.5時間 |
主な機能 | カート自動切り離し機能 |
カートの仕様
カート(トレー)
収納スペース W×D×H[mm] | 565×435×1060 |
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収納目安 | 薄型薬剤トレー 2列×18段 |
収納可能重量 | 約60kg |
カート重量 | 約50kg |
主な機能 | カート単体でのブレーキペダル機能 |
カート(コンテナ)
収納スペース W×D×H[mm] | 565×435×1060 |
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収納目安 | 50Lコンテナ 3個 |
収納可能重量 | 約60kg |
カート重量 | 約50kg |
主な機能 | カート単体でのブレーキペダル機能 |