ユカイ工学がJT、博報堂との共同研究で誕生した、呼吸するように、ふくらんだり縮んだりするふしぎなクッション「fufuly(フフリー)」の支援をクラウドファンディング「Kickstarter」で募集中です(12月5日まで)。記事執筆時点(11月8日)で365万円以上の応募があり、既に400%超を達成しています。「CES 2023」で展示発表され、海外でも話題になり、「CES 2023イノベーションアワード」を受賞したことでも注目されています。
なお、fufuly本体の支援価格は29,750円、Early Bird(20%OFF)で23,770円。2024年7月発送予定となっています。
その「fufuly」のプロトタイプがロボスタにやってきましたので、早速、ファーストインプレッションをお届けします。なお、記事内の「fufuly」はプロトタイプで、製品版とは異なる部分があることは予めご了承ください。
「fufuly(フフリー)」とは
fufulyは、呼吸するようにふくらんだり縮んだりするふしぎなクッションです。「ふれあっている仲間の呼吸につられる」という生き物の性質をもとにした「Deep Breathing Technology」という技術が使われています。
fufulyを通常のクッションのように抱えると、fufulyの呼吸を感じます。それを感じながら、深く呼吸しながら、ゆっくりおだやかな気持ちの時間を過ごすことができる、というアイテムです。
3つのモードを切り換え
著者はfufulyのニュースを見た時、クッションの中で「実際にエアを使って膨らんだり、縮んだりしているのかな」と想像していたのですが、どうやらモーターを使って膨らんでいるようです。そのため見た目がクッションなので、その感覚で持ち上げると、意外と重たいことにビックリします。
しかし、膝の上に乗せると重さは感じず、クッションの心地よい手触りが気持ち良くて、fufulyの存在感がより実感できる重さのような気がしてきます。
fufulyは充電式ですが、普段はバッテリーで動作しますから、fufuly単体で膝上で抱っこしたり、抱えて眠ることもできます。3つのモードがあって、ちょっとひと息つきたい時の「rest」モード、仕事中や仕事の合間にひと息つきたい時の「work」モード、就寝時に心地よい「sleep」モードが選択できます。
どのような原理で心を落ち着かせたり、タスクパフォーマンスを上げるのかは、クラウドファンディング(Kickstarter)のページに掲載されていますので、そちらを参照してください。
https://www.kickstarter.com/projects/yukaienginnering/fufuly-robotic-cushion-with-a-deep-breathing-technology/
早速、体験してみた
スイッチを入れて、モードを設定するとウィーンウィーンという小さな機械音とともにfufulyの呼吸が始まります。fufulyがフワフワでもともと”ふっくら”しているためもあってか、膨らんだときと縮んだときの差はそれほど大きくありません。
ウィーンウィーンという機械音は大きくはないものの、聞こえては来るため、気になる人もいるかもしれません。
感想としてはとても手触りがよく、今までにない呼吸する感覚が新体験でした。ただ、個人的にはもっと膨らみと縮みが大きく、呼吸をしっかりと感じることができるモードもあると良いとも感じました。
さて、呼吸するみたいなクッション。癒やしの時間、リビングでテレビを見ながら、仕事の休憩時、眠れないとき、いろいろな場面で試して、自分に合った使い方をするのがオススメのようです。
■呼吸するクッション「fufuly」(フフリー)PV (公式)
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。