2種類の年末向けPepper用ロボアプリのリリースを発表 複数の生成AIの活用も ソフトバンクロボティクス

ソフトバンクロボティクスは、集客・接客向けや家庭向けのPepper用に年末に最適な機能を追加したロボアプリ「シンクロダンス」を2023年11月29日にリリースした。さらに、種類の異なる生成AIを組み合わせた、最新のエンタメ用ロボアプリ「即興パフォーマー」を12月21日にリリースする。

「Pepper」は、新時代の集客・接客パートナーとして、高い効果を発揮してきました。2023年9月から11月にかけて、石川県の商業施設で先行実施したイベントでは、人による集客力と比較して8.4倍(ソフトバンクロボティクス調べ)の集客効果があり、これらの実績を受け、集客目的でPepperを活用している顧客に向け、年末年始商戦向けの新機能を提供し、既存ロボアプリのアップデートを実施する。

「シンクロダンス」機能(11月29日リリース)

このロボアプリにより、高度なプログラミング知識がなくても、大きなタイムラグなく、複数台のPepperを同期させてダンスを披露させることが可能となるため、よりインパクトの強いPepperのグループパフォーマンスにイベントや店舗において来場者が足を止めることが期待される。

「新曲ダンス」を順次追加

往年の名曲から最新のヒット曲まで毎月配信楽曲を追加していく。配信楽曲に合わせ、Pepperはダンスを披露できるようになる。

2023年11月配信楽曲

・タイミング / ブラックビスケッツ
・アジアの純真 / PUFFY
・アイドル / YOASOBI

2023年12月配信楽曲

・White Love / SPEED
・ロマンスの神様 / 広瀬香美
・強風オールバック / ゆこぴ
・チグハグ / THE SUPER FRUIT
・可愛くてごめん / HoneyWorks


楽曲は2024年1月以降も順次配信が予定されている。

ロボアプリ「踊ろう踊らせよう」内でも音楽の利用が可能に

約100個のモーションを組み合わせて、誰でも簡単にPepperのオリジナルダンスを作成できる人気の高いロボアプリ「踊ろう踊らせよう」。今回のアップデートにより、アプリ内で多数の楽曲が利用できるようになった。

複数の生成AIを組み合わせ、Pepperが即興で作詞・作曲・ダンス

2023年12月21日にリリース予定のロボアプリ「即興パフォーマー」は、 Pepperが与えられたテーマやキーワードに基づいて、複数の生成AIを組み合わせて、即興で作詞作曲、ダンスする。



具体的には、ChatGPTで歌詞を生成、東京大学で開発された生成AIを活用した自動作曲システム「ORPHEUS」で作曲を行い、その曲に合わせAI歌声合成技術でPepperの声で歌唱しながら即興のダンスを行う。「即興パフォーマー」を利用することで商品紹介の楽曲がすぐに提供できるため、販促ツールとしての活用できる。

ソフトバンクロボティクスは、今後曲のレパートリーを増やしながら、実店舗でのショッピング体験の向上を目指し、顧客の要望に応るようにさらなる革新的なテクノロジーを追求していくとしている。

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ロボスタ編集部

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