テムザック、清水建設の建物OSと連動した病院向け自動搬送ロボットで処方薬を院内搬送 淡海医療センターで

テムザックは、病院向けの「自動搬送ロボット」を新たに開発し、清水建設が取り組む『DX-Core スマートホスピタル構想』の具現化に向けて滋賀県草津市にある淡海医療センターに導入したと発表した。

医療サービスの課題解決に向けたDXの一貫

多くの医療サービスが人手に依存していること、そして様々な医療系システムが導入されながらデータ連携が図られていないことなどから経営的に苦しんでいる医療機関が増加している。そういった課題解決に向けて、淡海医療センターでは、清水建設とともに業務のDX化を進めている。

2023年度は、スタッフの生産性向上を図るDXの一つとして、テムザック製の「自動搬送ロボット」による処方薬の院内搬送を実装。現在は、夜間帯での処方薬の自動搬送を実践しており、今後さらに、1日を通してリネン・食事・検体・書類など多岐にわたる搬送業務や、タブレットによる遠隔服薬指導(DX-Core機能)などの運用も予定している。

これまで人が行っていた搬送業務をロボットに任せることで、業務効率化を図り、スタッフの負担軽減、そして医療サービスの充実、医療満足度の向上に寄与していく考えとのことだ。


導入に至ったポイント
1:8時間の連続稼働により、医療スタッフが搬送業務にあてていた時間を削減、生産性向上に貢献
2:清水建設が提供する建物OS「DX-Core」を活用し、エレベーターなど院内設備と連動させることで、複数フロアにまたがる運用が可能
3:専用のIC錠を搭載することで、高いセキュリティ性を実現


テムザックの病院向け自動搬送ロボットについて

薬剤をはじめ、輸液・検体・書類など病院内の様々な物品を運ぶことができる、運搬ロボット。ルート上の障害物を回避しながら安全に走行し、エレベーターへの自動乗降、自動帰還、自動充電も可能となっている。

主な機能




スペック

名称 自動搬送ロボット
サイズ W 840 x L 920 x H 1200 [mm]
ロッカー内寸 W 800 × L 800 × H 500 [mm]
重量 110Kg
最大積載量 30kg
走行速度 1.1km/h
段差 1.5cm
駆動時間 8時間
充電 プラグイン、自動充電対応
通信 >Wi-Fi対応



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ロボスタ編集部

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