ユニバーサルロボットを活用してシステムの内製化を実現!協働ロボット導入で自動車部品の組立ライン省人化に成功 三恵工業

米Teradyne Inc.傘下のユニバーサルロボットは、自動車部品製造企業である三恵工業株式会社が、URの協働ロボット「UR10e」を導入したことを2024年2月に発表した。

三恵工業は、同ロボットの導入により作業サイクルが一定化され、品質も向上し、従来の作業時間のばらつきが解消されたことで人作業が半減し、省人化が達成された。今後は、2ラインを2台の協働ロボットと1名の作業者で運用し、更なる生産性向上を目指す計画だ。


UR10eの活用により、三恵工業は従来の人作業で発生していた作業時間のばらつきや作業品質の一定化に成功し、生産性の向上とともに省人化を実現した。





「UR10e」導入の背景

自動車のサスペンションやステアリング部品の製造を手掛ける三恵工業では、作業者の習熟度に起因する組立・部品付け工程の作業時間および品質のばらつきを解消したいと考えた。以前の産業用ロボットの導入経験ではシステムインテグレータなしにはシステム構築が難しく、かつ大規模なスペースが必要になることが課題だったが、URの協働ロボット(URロボット)はプログラミングが容易で自社内でシステム構築が可能であると判断し、組立工程の自動化に着手した。

オペレータがワークを所定の場所に配置すると、URロボットが自動的に複数の組立装置、検査機等の間でワークを搬送するシステムを構築し、安全対策においても十分な注意を払い、安全柵とエリアセンサを活用して人が作業エリアに近づくとロボットが安全に減速・停止するように設計しており、ユニバーサルロボット日本支社代表の山根氏は以下のように述べている。

ユニバーサルロボット 日本支社代表 山根剛 氏

オペレータによる加工機へのワークの投入・排出は単純反復作業であり協働ロボットによる自動化の対象になりますが、作業現場が狭かったり、1工程だけでは導入効果が限定的であるため自動化に踏み切れないユーザーが多くあります。そのような中で三恵工業が省スペースで柔軟に使えるURロボットの特性を生かし複数の工程をハンドリングさせることで導入効果を見出し、自前の自動化に踏み切られたことは大きな喜びです。リスクアセスメントに悩むユーザーも多い中、必要な部分にのみ安全柵を設置したり、ロボットと人の共有スペースにはレーザースキャナなどのセンサーで安全を確保いただく施策は他のユーザーの参考にもなるかと思います。URは、容易なプログラミングや再配置可能なURロボットの特長を提案することで、ユーザー企業の人手不足の解消や生産性向上に貢献するとともに、さまざまな業界での技術革新に先駆的な役割を果たしていきます



▼ UR10e製品スペック

可搬重量 12.5kg
動作半径 1,300mm
設置面積 φ190mm
重量 33.5kg
製品サイトURL:http://urrobots.com/ik8

 

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ロボスタ編集部

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