自動運転EV開発のチューリングがタクシーアプリのS.RIDEと協業 自動運転AI開発のための学習用データ収集プロジェクトを実施

完全自動運転車両の開発・販売に取り組むTuringは、タクシーアプリ 「S.RIDE」を提供するS.RIDEと、自動運転領域において協業を開始したことを明らかにした。

協業の第一弾として、2024年1月〜2月にかけてS.RIDEおよび大和自動車交通と共同で、自動運転AI開発のための学習用データ収集プロジェクトを実施した。

データ収集プロジェクトの概要

自動運転AI開発のための学習用データ収集プロジェクトでは、S.RIDEがタクシーの実走行車両のセンシングデータを自動運転技術開発に活用することを提案し、Turingが開発したデータ収集キットを大和自動車交通が運行するタクシー車両に設置。2024年1月〜2月にかけて実際の運行業務と並行しながら公道走行データを収集する実証を行った。

今後は、取得したデータの内容や走行環境等の分析を行い、完全自動運転の実現に向けた基盤モデル開発を一層加速していくとしている。

協業の背景

Turingはカメラから取得したデータをもとにステアリング、ブレーキ、アクセルなど、運転に必要なすべての判断を行うE2E(End-to-End)の自動運転モデル開発を進めている。そのためには人間が運転する膨大な走行データの取得が不可欠となるため、これまで自社単独によるデータ収集で累計10,000時間分の走行データベースを構築してきた。

今後、より実用性・安全性の高い自動運転を実現するためには、データの量に加えて多様性も重要となるため、Turingは、時間帯や気象条件、住宅街等の複雑な道路環境や地域特性を含むさまざまなデータの効率的な収集などにおいてS.RIDEとの中長期的な連携を深めながら、完全自動運転の実現を目指すとしている。

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ロボスタ編集部

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