Amazon「Echo Show 8 第3世代」発売 空間オーディオ技術を搭載、ユーザー認識など新機能まとめ

Amazonは、新しい『Echo Show 8』の国内での販売と出荷を開始したことを発表した。8インチのタッチ画面を搭載し、「Echo Show 8」としては第3世代になる。第2世代と比較して、高速なプロセッサを搭載、空間オーディオ技術と、Zigbee対応のスマートホームハブ機能も新たに追加した。


発売と出荷開始は8月1日(木)。価格は税込み22,980円。カラーはグレーシャーホワイトとチャコールの2色展開。(『Echo Show 8』(第3世代)をAmazonで見る)。

第3世代『Echo Show 8』。幅200mm x 高さ139mm x 奥行106mm。重量は約1034g。

Amazonは発売に先がけて報道関係者向けの発表会を開催。「Echo Show 8」の主な特徴をデモをまじえて解説した。

製品担当のプロダクトマネージャー 後藤氏

なお、気になるAlexaの生成AI対応や会話機能の強化についての発表はなかった。

第3世代「Echo Show 8」に追加された主な機能


Echo Show 8の主な特徴


外観デザイン

新世代「Echo Show 8」は、8インチHDタッチスクリーンディスプレイにフレームレスのガラスカバーを採用。柔らかな曲線を描く外観デザインに刷新された。また、高速なプロセッサ(Amazon AZ2ニューラルネットワークエンジン内蔵のオクタコアSoC)を搭載、ディスプレイの反応がスムーズになり、直感的なホーム画面の操作も可能になった。

発表会で展示された3機種の外観比較。左から第3世代「Echo Show 8」、「Echo Show 5」、「Echo Spot」

横から見た第3世代「Echo Show 8」の外観

後方上から見た第3世代「Echo Show 8」の外観

また、カメラの搭載位置が変更になった。第2世代は本体左端に搭載されていたが、第3世代は中央に配置することで、自然な視線でカメラ通話ができるようになった。

カメラが本体左端に搭載された第2世代「Echo Show 8」(左)と、中央に搭載された第3世代「Echo Show 8」のビデオ通話時の違い

また、本体上部中央に搭載された自動フレーミング機能つきカメラとノイズ低減技術により、より自然で快適なビデオ通話が可能になった(カメラの画素数は第2世代と同じ130万画素)。カメラには第2世代と同様、カバー付きでプライバシーを保護。


空間オーディオ技術を新たに搭載

第3世代は、2.0インチパッシブハブラジエーター ネオジウムスピーカーを2基搭載している。また、空間オーディオ技術を搭載した。これによって部屋の環境(デバイスが置かれている環境)を認識し、広がりのある最適な音響が楽しめる。また、明瞭で深みのある低音が再現されている。

3機種の搭載スピーカーの比較

デバイスが置かれている環境を認識し、広がりのある最適な音響が楽しめる


スマートホームハブを新たに搭載

第3世代「Echo Show 8」はスマートホームハブが内蔵され、Zigbeeに新しく対応、Matter、Threadと合わせて多くのスマートホーム製品と直接ペアリングすることができる。


表示の自動調整機能による新しいホーム画面

第3世代「Echo Show 8」は、デバイスのコンピュータービジョン技術を用いて、ユーザーとデバイスの距離にあわせてホーム画面に表示されたコンテンツのサイズを自動調整する機能を追加した。部屋の中でユーザーが「Echo Show 8」から離れていているときは、遠くからでも見やすいように、文字は大きく、ニュースはシンプルに見出し等の表示になる。ユーザーがデバイスの近くにいる場合は、自動的に文字サイズを小さくして、より詳細な表示に切り替わる。(この機能はデバイスのカメラ映像を使用してユーザーの位置を検出するため、カメラオフの時は使用できない)


また、ユーザーがビジュアルIDを登録している場合は、最近聞いた楽曲のプレイリストやファイナンス情報など、ユーザーひとり一人にあわせてパーソナライズされたコンテンツが表示される。さらにホーム画面には、よく使うウィジェットのショートカットアイコンが表示され、タップするだけですぐ利用することができるように配慮した。


プライバシーに配慮した設計

マイク/カメラにはオン/オフの切り換えボタンに加えて、内蔵カメラを覆うためのカメラカバーを設置し、物理的にカメラ機能をシャットダウンできる。また、音声対話の際の録音の削除機能も提供している。


環境にやさしい設計

Echo Show 8(第3世代)に使用される梱包材の98%が、管理された森林やリサイクル資源から調達された木質繊維を使用。またデバイスを使用していない時は、消費電力を抑える低電力モードに切り替わり、エネルギーを節約することができる。Amazonの再生可能エネルギープロジェクトは、2025年までにすべてのEcho デバイスユーザーが使用する電力に相当するクリーンエネルギーを生産する予定。

後編につづく
Amazon Echo どう使ってる? 普及と利用状況を伸び率で紹介、発売から7年で利用の伸び率は? 最近利用が伸びた機能は?

価格と購入方法

Echo Show 8(第3世代)の価格は22,980円(税込)で、グレーシャーホワイトとチャコールの2色展開。販売はAmazonの公式サイトで。
なおこの製品については、About Amazonでも確認できる。

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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