Amazon『Echo Spot(2024年発売)』実機レビュー 新型スマートアラームクロックの音質や初期設定をチェック

Amazonは、Alexa連携のEchoシリーズ新製品『Echo Spot(2024年発売)』2024年7月9日(火)より国内向けに販売・出荷を開始しました。Echo Spotの通常価格は税込み11,480円です。ただし、プライムデー終了の7月17日(水)23時59分までは発売記念セール価格、48%割引の5,980円で購入できます。
ロボスタ編集部は早速、実機を入手したので、レビューしたいと思います。

Echo Spotは「スマートアラームクロック」と銘打たれています。本体のカラー展開はブラック、グレーシャーホワイト、オーシャンブルーの3色展開となっています。今回レビューする実機はブラックです。Amazonの公式サイト


『Echo Spot』の最大の魅力はこのユニークな丸型デザイン。画面は2.8インチのタッチパネル(320×240)、半円型です。画面表示のカラーやデザインはユーザーが選択できます。サイズは幅 103mm x 奥行き 113mm x 高さ 111mm。主はだいたい405gです。

Alexaを使って音声でほとんどの操作はできますが、タッチパネルで楽曲のジャンプや戻しなども可能です。2.8インチの画面には再生中の楽曲名が表示されて便利です。

『Echo Spot』としては第二世代となります。初代『Echo Spot』と比較して、ひと回り大きくなりました。

左が新型のEcho Spot、右が初代Echo Spot。

奥行きも大きくなっています。


画面のカラーは、ブルー、オレンジ、バイオレット、ライム、マゼンタ、ティールの6色から、自分の好みやスタイル、気分に合わせて設定変更することができます。


音量調節はAlexaの音声で指示するか、本体の上部のボタンで操作することができます。

本体上部には、音量調節とマイクのオン/オフボタンを装備。写真はマイクをオフした状態です

マイクをオフにして、Echo Spotとの会話やAlexaの起動を切ることができます。

マイクがオフになっている時は、ボタンと画面に赤い表示が出ます。なお、Alexaの起動は「アレクサ」と呼びかけますが(ウェイクワードと呼びます)、他の製品と同様、ウェイクワードの「アレクサ」を「エコー」「アマゾン」「コンピュータ」などに設定変更することができます(任意の名前にウェイクワードを設定することはできません)。


Echo Spotの音質は良好

使い方で想定されるのは、アラームクロック(時計と目覚まし時計)、天気予報のチェック、タイマーの設定、音楽配信サービスの楽曲やポッドキャスト、オーディオブックの再生などが主になるでしょう。音楽配信サービスでは「Amazon Music」「Apple Music」「Spotify」などを利用できます(別途契約が必要)。
そこである程度、気になるのがEcho Spotの音質かもしれません。Echo Spotには前面に向けて、クリアなボーカルと重低音を再生する1.73インチの前面放射型スピーカーを搭載しています。これがけっこう鮮やかなサウンドを奏でます。

「Echo Spot」のスピーカー内蔵を図解で示したイメージ

もちろん、Echoシリーズには音質重視のモデルもありますし、「Echo Spot」の最大の特徴はコンパクト性でもあるので、音質を優先したいなら他のEchoモデルをお勧めしますが、「デスクやベッドの横にチョコンと置いて、それなりの音質で」と考えるなら充分な性能ではないかと感じます。

■Amazon Echo Spot (2024) 音質簡易レビュー




何気ない会話にアニメーション

何気ない会話に、アニメーション機能が彩を添える点も「Echo Spot」のいいところです。例えば、こんな言葉がAlexaとの楽しい会話に発展します。

■Amazon Echo Spot (2024) アニメーション機能


こんな言葉が楽しい
「アレクサ、おはよう」
「アレクサ、こんにちは」
「アレクサ、こんばんは」
「アレクサ、おやすみなさい」
「アレクサ、ただいま」
「アレクサ、バイバイ」
「アレクサ、大好き」
「アレクサ、お疲れさま」
「アレクサ、ダジャレを言って」


多彩なアラーム音に対応

「Echo Spot」は多彩なアラーム音が設定できます。アラーム自体の指定は簡単で、例えば声で「アレクサ、平日の朝8時にジャズで起こして」と話しかけると、Echo Spotのアラームを設定が可能です。この方法で設定した場合は、Amazon Musicのジャズベストが流れて起こしてくれます。


また、Echo Spot には通常のアラーム音に加えて「オーロラ」「デイブレイク」「エンデバー」「フラッター」の4つの新しいアラーム音が加わっています。アプリで選択でき、選択する際にアラーム音の聴き比べができます。アラーム音が鳴っても、もう少し眠っていたいスヌーズ派は「Echo Spot」の上部をタップすることでスヌーズ機能が使用できます。


開封の儀、初期設定

『Echo Spot』はコンパクトな箱に入って送られて来ます。


早速、開封していきましょう。


同梱されているのは、本体、電源ケーブル、簡易マニュアルのみです。シンプルですね。


電源ケーブルを本体の背面に挿して・・


電源をコンセントに付けると、本体は起動し始めます。


なお、設定はスマートフォン用の「Amazon Alexa」アプリが助けてくれます。Echo Spotの画面にQRコードが表示され、スマホのカメラで読み込むとアプリがインストールできます。著者の環境は既に今までEchoを何台か使用しているので、アプリはインストール済み。Wi-Fiの設定も過去の記録から自動的に設定されます。初心者にも楽々です。

過去にEchoを使ったことがあれば、そのWi-Fi設定がそのまま使用できます。なお、Wi-Fiはデュアルバンド対応、802.11a/b/g/n/ac (2.4 and 5 GHz)となっています。

画面表示のデザインを選択します。(これは後からもアプリで変更ができます)


デジタル表示のパターンが何種類かあり、アナログ表示も選択できます。


著者はデジタル表示の中から天気のアイコンも見やすく大きめに表示されるデザインを選択しました。


これで開封の儀と初期設定は完了です。Alexaとの会話を楽しんだり、Alexaスキル、お気に入りの楽曲、オーディオブックなど、Echoライフを楽しんでください。

私もしばらくはこの新型『Echo Spot』を使ってみようと思っています。


筆者が使っているEcho製品は

ちなみに、よく聞かれるのでこの記事でお応えします。筆者は仕事柄、ほとんど全てのEchoモデルを使用してみて、その中から気に入ったモデルを複数台使っています。
まず、音質を含めて最も個人的に気に入っているEchoモデルは『Echo Show10』です。次にキッチンでは大きな画面の『Echo Show15』を使っています。レシピの閲覧や、玄関のセキュリティカメラ映像の確認にも便利です。仕事場では以前は初代『Echo Spot』を使っていましたが『Echo Show8』が発売されてからはそれを使っています。価格と性能・音質、コンパクト性のバランスがとても良く、仕事をしながらBGMを聞くのにも最適です。

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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