eve autonomyは、屋外対応型の無人搬送ソリューション「eve auto」の提供方法について、これまでのサブスクリプションプランに加え、顧客が自動搬送車両を購入できる「販売プラン」の提供を開始した。これにより、顧客の予算計画に合わせ、サブスクリプションタイプによる月額利用か、初期投資による購入かの選択が可能となり、サービスの向上にも繋がる。
「販売プラン」概要
eve autoサービスは2022年11月に正式リリースされ、自動搬送車両やサポート、各種ツール、自動運転保険などをパッケージ化した月額利用料のサブスクリプションプランによる提供を行ってきた。これは工場や物流施設における設備投資の初期費用を抑えられるプランとして、導入された多くの顧客からその効果を実感してもらっていた。
一方で、検討中の顧客においては、設備投資計画の一環として車両やシステムの購入を希望する企業による販売プランの要望も数多く挙がっていたという。そこで、幅広い要望に応えていくため、一括金(頭金)と分割金(年額費用)を組み合わせた「販売プラン」を準備している。販売開始に先立ち、需要の把握のための事前案内を2024年8月1日より開始した。なお、販売開始は今秋(2024年9月以降)を予定している。
「販売プラン」は、車両購入費用とサービス費用を一括で支払うことにより、従来のサブスクリプションプランで発生していた月々の費用を無くし、一度の支出で契約期間中サービスを利用することが可能となる。ただし、顧客のご希望に応じて、「一括金(頭金)」と「分割金(年額費用)」の2つの費用に分けて支払うことも可能となっている。
一括金(頭金)に含まれる内容:車両購入及びサービスの一部前払い費用
分割金に含まれる内容 :サービスの年額費用
「販売プラン」は5年間の契約を前提とし、一括金と分割金の割合を変更することができる。
例えば、一括金を抑えて分割金を多めにする(パターンA)、逆にできるだけ一括金での支払いとして分割金としての年額払いを抑える(パターンB)などの見積が可能。これにより、お客様の予算計画にあわせた初期投資、及び、ランニング費用の支払いプランを提供することができる。(具体的な金額につきましては、eve autonomy正規代理店より提示される)
屋外対応無人搬送サービス「eve auto」の特徴と販売実績
eve autonomyは工場や物流施設向けに、主に屋外における事前の設備工事を必要とせずに自動搬送システムの導入を実現するソリューション「eve auto」を提供している。
屋外環境においては、段差や坂道などの路面環境に加え、雨や日照の天候条件など、屋内より厳しい環境での運用が求められる。eve autoは、高い信頼性により全国で活用されているEVカートと、一般公道においても活用される最先端の自動運転技術を活用し、雨天や夜間でも工場等の敷地内屋外環境で自動運転レベル4での1.5tまでの無人搬送運用を実現しているため、24時間稼働が求められる施設での運用も可能。製造業をはじめ、物流業、石油化学プラントなど様々な業界で既に導入され、40拠点以上で約50台の導入実績がある。
主要スペック
サービス名/車両 | eve auto(イブ・オート)/FG-01 |
---|---|
寸法/重量 | 全長2,275×全幅1,105×全高1,885(mm)/483kg |
最大牽引重量/積載重量 | 1,500kg/300kg |
駆動方式/バッテリー | DCモーター/リチウムイオンバッテリー(スペア交換可能) |
最大走行速度 | 手動運転時19km/h、自動運転時10km/h |
最大登坂性能 | 9.6度(17%)無負荷・手動運転時、 6.8度(12%)積載300kg・自動運転時 |
安全機能 | レーザーセンサーによる障害物検出と停止、バンパーセンサー、緊急停止スイッチ |
自動運転機能 | 自動運転レベル4(自律移動、交差点横断・右左折、障害物検出による一時停止) |
主な管理機能 | FMS(フリートマネジメントシステム): PC、タブレットで利用可能なクラウドシステム、 走行ルート設定、停留所設定、ステータス監視、走行開始・停止制御 |
設備連携機能 | eve auto connectによる自動シャッター連携、信号機連携、パトランプ連携等を実現するBluetooth通信機器 |