免許不要の近距離モビリティ「WHILL」新千歳空港で貸出サービスを開始 全国の空港に先駆け

WHILL社は、新千歳空港において近距離モビリティWHILLのレンタルサービスを全国の空港としては初めて提供開始した。

2023年に実施した期間限定の取り組みが好評だったことを受けて常設することが決まった。高齢世代や家族、インバウンドなどによる旺盛な旅行ニーズ、法改正に伴う「合理的配慮の義務化」やユニバーサルツーリズム機運の高まりを背景に、快適な移動サービスの提供を通じたアクセシビリティ環境を整えることで、あらゆる人が気兼ねなく旅行しやすい社会を目指すとしている。


空港内での利用だけでなく旅行中のレンタルも可能

今回の取り組みは、日本UD観光協会と連携し、夏休みやお盆期間などを活用して北海道へ旅行に訪れた際に、現地の新千歳空港でWHILLを気軽にレンタルできる体制を2023年に期間限定で整えた。その際、親族の結婚式で北海道へ訪れたご家族が事前にウェブサイトでWHILLを予約利用したケースや、もともとWHILLの使用を検討していて北海道の旅行中に実際に試してみたいと2日間ほどレンタルしたケースなどがあった。こうした多くの好評の声が寄せられ、この度、新千歳空港でウィルのレンタルサービスが常設されることになった。

旅行中の数日間単位でレンタルも可能なほか、広い新千歳空港内を快適に散策や買い物を楽むための移動手段としても利用することができる。

北海道旅行のハイシーズンである10月31日までは実際に空港内に北海道ユニバーサル観光センターを設置し、事前予約はもちろん、その場でウィルをレンタルできる体制を整える。以降は事前予約での貸出サービスを提供する。

普段は⾞椅⼦を利⽤しないけれど、⻑距離・⻑時間の歩⾏となるとつらいシニア世代などが疲れることなくゆっくりと観光でき、家族や同行者と⼀緒にその場を⼼から楽しめるような、より自由度と満足度の高い非日常体験を提案する。

新千歳空港 WHILLレンタルサービス 概要

貸出場所 新千歳空港ターミナルビル1F 1番・2番到着出口すぐ
※青ののぼりが目印
サービス形態 10月31日まで:北海道ユニバーサル観光センターを設置、事前予約/当日貸出
11月1日以降:事前予約のみ
貸出モデル プレミアムモデルのWHILL Model C2
折りたためるモデルのWHILL Model F
料金 空港内での利用:1時間500円(最低2時間)
空港外での利用:1日5,000円(最長7日間までレンタル可能)
利用条件 1:着座の際に足がフットプレート(足置き)に着く方
2:体重が115kg未満の方
3:操作に必要な注意力や判断力がある方 など


新千歳空港でのレンタルの詳細について
https://www.jutacts.com

WHILLは、旅行需要の高まりに比例して折りたためる「Model F」を4日間から借りられる日額レンタルの申し込みが国内外問わず増えているという。2023年4〜5月の申し込み件数は、2022年4〜5月と比べて3倍に増加しており、その利用目的の半数近くが旅行目的であることがわかっている。


WHILLについて

WHILLは免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティ。Model C2は高いデザイン性と5cmの段差乗り越え、後輪を軸にその場で一回転できる小回り能力、リアサスペンションを採用した滑らかな乗り心地などを特長とし、Model Fは軽量化を実現した折りたためるモデルとなっている。

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ロボスタ編集部

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