NEC、AIを活用してネット情報の真偽を多面的に分析する「ファクトチェック支援技術」の開発へ

NECは、総務省「インターネット上の偽・誤情報対策技術の開発・実証事業」に採択されたことを受けて、AIを活用して「インターネット上の情報の真偽」を多面的に分析し、ファクトチェックを支援する「偽・誤情報分析技術」の開発を開始すると明らかにした。

開発した技術は日本ファクトチェックセンターなどのファクトチェック機関や放送局をはじめとするマスメディアにおいて有効性の検証を行い、精度向上を目指すとしている。なお、本実証事業の期間は24年8月から25年3月まで。

技術の概要

今回開発する技術は、複数種類のデータ(テキスト、画像、動画、音声)で構成されるコンテンツが、偽・誤情報かどうかをAIで分析し、その内容の真偽を分析するもの。

具体的には、
1:画像などが生成・加工されていないかの検知
2:複数種類のデータをAIで認識してテキスト化
3:2で認識したテキストの内容が正しいか、出典がある情報かどうか、データ間の矛盾(テキストと動画の内容が食い違っているなど)がないか、

などを偽情報分析に特化したLLMで評価することで真偽を総合的に判定する。


また、ファクトチェック機関の専門家が作成する報告書や記事に近い形式でレポートを作成し、信頼性の低い根拠の削除や新たな根拠として情報を加えるなど分析者の指示に応じた調整を可能とすることで、ファクトチェック業務の容易化・効率化を目指す。

今後について

今後、開発した技術は日本ファクトチェックセンターなどのファクトチェック機関や放送局をはじめとするマスメディアにおいて実用性を検証し精度の向上などを行い実用化を目指すとしており、防災をはじめさまざまな業界での応用も検討していくとのことだ。

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ロボスタ編集部

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