株式会社U-NEXT HOLDINGSのグループ会社、株式会社USEN-ALMEXは、米カリフォルニア州 Bear Robotics, Inc.の日本法人 Bear Robotics Japan LLCと、戦略的パートナーシップ及び、独占販売契約を締結した。契約の内容はBear Roboticsが開発した配膳ロボット『Servi Plus』(サービィ プラス)を日本国内のゴルフ場に販売するもの。この契約締結に伴い、2024年10月4日(金)から、USEN-ALMEXが国内のゴルフ場向けに「Servi Plus」を販売開始した。
また、USEN-ALMEXは、国内ゴルフ場だけでなく、ホテル、温浴施設にも顧客基盤を持っており、これらの業態にも「Servi Plus」の導入を推進するとしている。
なお、Bear Roboticsの配膳ロボット「Servi Plus」については、2024年1月に、ソフトバンクロボティクスが、パシフィックゴルフマネージメント株式会社が運営する66ヶ所のゴルフ場に計100台を導入することを発表している。(関連記事「ソフトバンクロボティクス 配膳・運搬ロボット「Servi Plus」発表 66ヶ所のゴルフ場で100台の導入を決定、高級感を評価」)
国内ゴルフ場の課題
様々な産業で人手不足が問題となるなか、ゴルフ場は都市や人口集中地域から離れた場所に多く位置していることや、勤務時間が早朝、週末・祝日に及ぶなどの要因から、特に人材の確保が困難な状況にある。これはゴルフ場のレストランにおけるホールスタッフも同様だ。
また、ゴルフ場レストランは、ゴルファーがラウンド中の指定された休憩時間に利用するため、混雑時間が集中する傾向がある。加えて、ホールスタッフの人手不足もあり、ゴルフ場のなかには料理の提供が遅れたり、料理が冷めてしまったりといった課題が生じていて、レストランの利用者数が減少しているといった声も聞かれるという。
戦略的パートナーシップ・独占販売契約締結について
USEN-ALMEXは、25年にわたりゴルフ場に向けてフロント業務効率化を支援する自動精算機や、昨今ではゴルファーに自動で追従走行し、ゴルフバッグや荷物を搬送するパーソナルキャディロボット「Hello Caddy」、お掃除ロボットなど各種DXソリューションを販売している(ゴルフ場向けソリューションの公式サイトはこちら)。
一方、Bear Roboticsは、シリコンバレーに拠点を置くAI駆動の自律移動ソリューションに早期から取り組み、スタートアップ企業からグローバル企業へと成長している。飲食店での配膳・下膳に対応するロボット「Servi Plus」を開発し、日本各地の有名ゴルフ場に約200台導入されている。
そのほか、多様な業態にサービスを提供し、大企業から中小企業までのニーズに応じた包括的なスマート自動化ソリューションを開発している。
この契約締結により、両社は強力なパートナーシップを構築し、それぞれの分野で培った専門性を活かし、国内ゴルフ場における「Servi Plus」のシェア拡大を目指す考えだ。
またゴルフ場は「Servi Plus」の導入によって、レストランの運営が効率化され、次世代の顧客体験の実現が期待できるとしている。
■ゴルフ場の人手不足対策は 配膳ロボット「Servi Plus(サービィプラス)」にお任せ!
「Servi Plus」の特長
USEN-ALMEXは、「Servi Plus」が「AI技術を搭載した配膳ロボットの新しいスタンダード」になるとしている。以下、プレスリリースより「Servi Plus」の特長の紹介。
大容量の配膳・下膳に対応
最大積載量40kgで、16皿以上の料理を一度に配膳できるほか、食器類の下膳にも対応している。ゴルフは一般的に4名1組でプレーしますが、「Servi Plus」は4名分のお膳をのせることができるため、ゴルフ場に適した設計となっている。
安全でスムーズな走行
最小65cmの道幅を通ることができ、狭い通路でもスムーズに走行できる。また高品質なサスペンションを備えているため、最大12mmの段差や、最大7度の傾斜にも対応でき、ドリンクや汁物メニューもこぼさず安全に搬送できる。
複数ロボットによる共同作業
同時に複数のロボットが互いを検知し共同作業できるため、混雑時でも迅速に配膳・下膳が可能。
シリコンバレー基準の高品質
シリコンバレーの厳しい品質水準に準拠して製造されており、あらゆる場所で使用できる安全性と信頼性を兼ね備える。先進的なAI技術を搭載し、安定性、安全性、高品質を兼ね備えているため、配膳ロボット業界の新しい基準を打ち立てる。
今後の展望 ~他業態への導入推進~
USEN-ALMEXは国内ゴルフ場だけでなく、ホテル、温浴施設といった多様な顧客基盤を持っており、これらの業態にも「Servi Plus」の導入を推進する。両社は今後、ゴルフ場を中心に各業態のレストランにおける配膳・下膳業務の負担を配膳ロボットによって軽減し、サービス向上に貢献していくとしている。
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