エイトノットが自律航行の実用化へ 広島県大崎上島町に自動運航型の旅客・貨物輸送サービスを提供

エイトノットは、広島県豊田郡大崎上島町との間で、自動運航型旅客・貨物輸送サービス導入及び効果検証等業務に関する契約を締結したと発表した。

この業務では、エイトノットが開発した自律航行プラットフォーム「エイトノット AI CAPTAIN」を既存船舶に実装し、住民生活の利便性向上と持続可能な離島地域の交通インフラ構築を目指す。



離島地域の課題解決の貢献と住民の生活環境改善に

エイトノットは、AIとロボティクスを活用した自律航行プラットフォーム「エイトノット AI CAPTAIN」を既存船舶に実装し自動運航サービスを提供。このシステムは、自動での目的地への航行、障害物回避、離岸・着岸を可能にし、運航安全性向上、船員の労務負荷軽減などに寄与するとしており、導入により少子高齢化や人口減少が特に顕著な離島地域の課題解決にも貢献するとしている。

導入地域である広島県大崎上島町では、フェリー運航時間外の交通手段が限られており、今回の自動運航型旅客・貨物輸送サービスは、早朝や夜間の移動手段として地域住民の利便性を大幅に向上させる。また、物流面では、生協(生活協同組合ひろしま)の宅配サービスを拡大し、商品が二次離島である生野島まで届けられるようになることで、住民の生活環境が改善される。

■ エイトノット AI CAPTAIN紹介動画


導入概要

対象地域:大崎上島町と竹原市
サービス内容:早朝および夜間の旅客輸送サービス、生協と連携した商品宅配サービス
運航期間: 2025年1月から3月にかけて試験運航予定
船舶仕様:AI搭載の自動運航システムを装備した民間船舶を使用

エイトノットは、今後も自治体や民間企業と連携し、海上交通の効率化と住民生活の向上に寄与するため、持続可能な海上交通インフラの拡大を目指す。また、今回の導入が地域住民の生活に与える効果を検証し、さらなる技術の発展と社会実装に繋げていくとしている。

今後の展開

・持続可能な地域社会:住民の移動機会を増やし、経済活動を活発化させることにより、離島地域の人口減少に歯止めをかけることを目指す。

・新たな経済圏の創出:自律航行技術を活用したサービスを通じて、離島地域に新しい経済圏を形成し、長期的な地域活性化に貢献する。

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ロボスタ編集部

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