AI・VR・アバター・宇宙体験を描くSFマンガ「火星の子」無料公開 内閣府ムーンショット型 研究開発事業「Project Cybernetic being」とコラボ Neu World

内閣府 ムーンショット型研究開発事業 ⽬標1⾦井プロジェクト「Internet of Brains」はサイエンスコミュニケーションプロジェクト『Neu World』(ニューワールド)を⽴ち上げた。

『Neu World』は最先端の研究・開発をどのように社会と繋げていくのか、今を生きる一人ひとりとの対話を通して⼀緒につくりあげるために⽣まれたプロジェクト。

『Neu World』はそのきっかけとして、クリエイターや研究者はじめ一般からの参画も含め、2050年を舞台とした漫画や⼩説などの物語を制作。物語から生まれるコミュニケーションと共により良い未来の実現へ向けた共創をはじめるとしている。

■ Neu World コンセプトムービー


「Project Cybernetic being」とプロジェクト横断コラボのSF作品

ムーンショット目標1は誰もが多様な社会活動に参画できるサイバネティック・アバター基盤の研究開発を推進することで、身体や距離などの空間、時間などに関わる社会にある課題を解決してより自由に生きられる社会を目指している。

サイバネティック・アバター技術のイメージ図

これまで『Neu World』ではムーンショット目標1の中の金井プロジェクトの研究テーマである、脳やそれに関わるテクノロジーをテーマに皆様と未来について対話するためのSF作品を制作。しかしながら、サイバネティック・アバターの研究開発はIoBだけでなく目標1のさまざまなプロジェクトとの連携によって実現されていくため、初の目標1横断企画として南澤プロジェクト「Project Cybernetic being」とコラボレーションすることでより多角的に未来を考え、ともにつくるためのきっかけとすることを目指した。

SF漫画「火星の子」とは


『Neu World』第4弾はサイバネティック・アバター技術が拓く少し先の未来。 AIと人類が織りなす物語を作家/漫画家の田中空 氏が執筆。

今回はムーンショット目標1南澤プロジェクト「Project Cybernetic being」経験共有研究グループの笠原俊一 氏(株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 リサーチャー )の研究テーマである人とコンピュータが融合することで生み出される“新たな人間性 : Cybernetic Humanity “を題材にした漫画作品となっている。

「火星の子」は2024年12月28日に『Neu World』の公式WEBサイトで公開されおり、作品はすべて無料で閲覧することができる。また、感想や意見が今後の研究や、その先にある社会実装に反映されるとしている。


あらすじ

2050年、地球にいながら火星旅行を体験できる「火星体験ツアー」。AIによって自律的に動くアバターロボットを通じ、人類は火星探査を<追体験>できるようになった。このツアーに参加し、火星を探索する少年カイトを待ち受けていたのは、想像を絶する出来事だった。

サイバネティック・アバター技術が発展した未来、人類のフロンティア、火星でカイトが直面する運命とは⋯?

田中空 氏・笠原俊一 氏プロフィール

田中空 氏

作家/漫画家
1975年1月和歌山生まれ。大阪在住。
デビュー作「宇宙のプロフィル」(2015年 原作 講談社)
代表作:「タテの国」「さいごの宇宙船」「未来経過観測員」

田中空 氏



笠原俊一 氏

博士(学際情報学)株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL) リサーチャー、沖縄科学技術大学院大学(OIST) 客員研究員、科学技術振興機構さきがけ研究員。2017年東京大学大学院情報学環博士課程修了。2008年ソニー(株)入社後、MIT media Lab 客員研究員等を経て、2014年よりソニーコンピュータサイエンス研究所にリサーチャーとして参画。

人とコンピュータが融合することで生み出される“新たな人間性 : Cybernetic Humanity “を主題として、コンピュータ科学と人間科学の両側面からのアプローチを通じて探究している。

笠原俊一 氏


ムーンショット型研究開発事業 目標1 南澤プロジェクト「Project Cybernetic being」について


ムーンショット型研究開発事業ムーンショット目標1「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」(代表機関:慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)は人々が自身の能力を最大限に発揮し、多様な人々の多彩な技能や経験を共有できるサイバネティック・アバター技術を開発。技能や経験を相互に利活用する場合の制度的・倫理的課題を考慮して、人と社会に調和した、身体的な技能や経験を流通する社会基盤の構築を目指す。プロジェクトマネージャーは南澤孝太氏(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD) 教授)。


ムーンショット型研究開発事業 目標1 金井プロジェクト「Internet of Brains」について


IoBのミッションは「身体的能力と知覚能力の拡張による身体の制約からの解放」です。考えるだけで操作できるロボットや、思考を相手に伝達するテレパシーのような技術の研究開発を進め、社会の障害や課題を取り除き、さまざまな立場の人々が多様な制約から解放され、自由に表現し、社会活動に参加できる未来を実現することを目指している。
プロジェクトマネージャー:金井良太氏(株式会社アラヤ 代表取締役)

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ロボスタ編集部

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