ゴミのポイ捨て問題に挑む「IoTスマートゴミ箱」の機能とは 小江戸 川越に「SmaGO」を新たに設置

フォーステックは、2025年1月31日、川越市にIoTスマートゴミ箱「SmaGO」を設置した。

小江戸と呼ばれる川越は多くの観光客で賑わいを見せる一方、周辺住宅地等へポイ捨て等のゴミ問題が課題となっていた。今回、川越クリーンアップ委員会とまちづくり川越が設置主体となり、計5台の「SmaGO」を提供している。

デザインは、川越の町並みに合わせたブラウンを基調としたものを採用。今後、小江戸川越に設置された「SmaGO」により、歴史的な町並みの維持と環境保全に貢献するとしている。

背景


小江戸川越の主要な観光エリアとなっている蔵造りの町並み周辺では、江戸の面影を残した、歴史的建造物を活用した店舗が建ち並んでいる。店内での飲食はもちろん、作りたてのご当地グルメの食べ歩きを楽しむ観光客が多く見られる。そのようなエリアの特性から、観光客による、食べ物の串や容器などのポイ捨てが問題となっている。

この問題を解決すべく、観光庁が推進する「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」に川越市が申請し採択。その後、川越市で川越市ごみポイ捨て防止対策支援事業補助金交付要綱が制定され、設置主体のクリーンアップ委員会とまちづくり川越から川越市に対し補助金申請があり、川越市から設置主体に対し補助金の交付決定がされることで、「SmaGO」の導入が実現した。クリーンアップ委員会は、今回の設置を契機として川越市の7商店街を構成員として本年1月に設立。フォーステックは、商店街と地域に根づく企業と協力し、景観改善を通した観光地としての魅力向上を目指す。

「SmaGO」とは


「SmaGO」はフォーステックが展開する地球環境に配慮し開発されたIoTスマートゴミ箱。

「SmaGO」はソーラーパネルによる太陽光発電・蓄電機能を備えており、溜まったゴミを約1/5に自動圧縮。また、通信機能によりゴミの集積状況がPCやスマホから把握できるため効率的なゴミの回収作業が可能になる。これらの機能によりテクノロジーを循環する力に変え、持続可能な街づくりを実現していく。

設置主について

川越クリーンアップ委員会

今回の設置に合わせて川越一番街商業協同組合、鐘つき堂商店会、川越菓子屋横丁会、大正浪漫夢通り商店街振興組合、川越名店街、仲町商店街、元町一丁目商和会の川越市7商店街が連合して発足された委員会である。

まちづくり川越

まちづくり川越は、川越市の地域活性化と持続的なまちづくりを推進する企業。川越市産業観光館 小江戸蔵里や川越市観光案内所の運営などを通じて地域資源の活用を図り、行政や地域住民、企業団体と連携しながら中心市街地の活性化に取り組んでいく。

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ロボスタ編集部

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