北斎の名画とジャポニスムの響きが交錯するオーケストラ公演、千人が堪能 NTT ArtTechnologyとBunkamuraが主催

葛飾北斎の名画×ジャポニスム音楽、オーケストラが奏でる芸術の響宴。
NTT ArtTechnologyとBunkamuraは、「北斎とジャポニスム コンサート」を2025年3月28日に渋谷Bunkamuraオーチャードホールで開催した。会場には、抽選で選ばれた500組1,000名が無料で招待された。

大型スクリーンに投影された北斎作品を観ながら、オーケストラ音楽を500組1,000名が鑑賞。 写真:上野隆文


オーチャードホールフランチャイズオーケストラとして国内屈指の名門といわれる東京フィルハーモニー交響楽団が演奏を担当した。指揮を務めるのは若手注目株の一人として活躍の場を拡げている角田鋼亮さん。

写真:上野隆文

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北斎とジャポニスム

「ジャポニスム」とは、19世紀に西洋で流行した日本の趣向や美術が、西洋芸術に与えた影響を指す言葉だ。中でも、作曲家ドビュッシーやラヴェルが葛飾北斎の冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」に影響を受けたことは広く知られている。


写真:上野隆文


Digital×北斎

NTT東日本と、今回コンサートを主催したNTT ArtTechnologyは、ICT技術を活用して、様々な人々が身近な環境で文化芸術を楽しむことができる「分散型デジタルミュージアム構想」の実現を目指している。そのひとつが「Digital×北斎」。会場では一部ではあるがそれら作品が展示され、多くの観客が熱心に見入っていた。



葛飾北斎「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」。原画は37.7cm(W)だがデジタル技術で160cm(w)で高精細に再現。

「冨嶽三十六景」東海道金谷ノ不二


北斎とジャポニスムの世界をオーケストラとデジタル画像で堪能

「北斎とジャポニスム コンサート」では、「神奈川沖浪裏」に創作意欲を刺激された2曲が冒頭と最後に演奏され、聴き比べる楽しさを堪能できた。2曲とはラヴェルの「洋上の小舟」と、ドビュッシーの交響詩「海」。いずれもジャポニスムの影響を受けたクラシック音楽として知られている。

写真:上野隆文

海外でも多くの演劇公演を行うとともに、ベルリン国立歌劇場で日本人として初の演出を行った演出家・宮城聰さんがMCを努めた。

写真:上野隆文

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また、英国在住で世界的に活躍する作曲家・藤倉大さんがオンラインでトークゲストとして出演。現在も、葛飾北斎の生涯をテーマにした新作オペラに取り組んでいることに触れた。

写真:上野隆文

ソリストには第6回静岡国際オペラコンクール最高位および三浦環賞を受賞したソプラノ吉田珠代さんが登場。国内外の著名指揮者から信頼を集めるメゾソプラノの清水華澄さんも登場し、歌声で観客を魅了した。

写真:上野隆文

写真:上野隆文

本多麻紀さんとたきいみきさんの朗読を楽しめるひと幕もあった。

写真:上野隆文

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更には、伝統を受け継ぎながら箏の新たな魅力を追求する若き実力者とされるLEOさんが登場。オーチャードホールいっぱいに箏の音が響き渡り、観客は酔いしれた。

写真:上野隆文

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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