
タクシーアプリ「S.RIDE(エスライド)」を提供するS.RIDE株式会社は、AIを活用した自動運転ソフトウェアを提供する英 Wayve Technologies社(ウェイブ)と、日本の公道でのデータ収集に関するパートナーシップを締結したことを発表した。2025年5月12日より首都圏を中心とした公道データの収集を開始している。
WayveはMicrosoft、NVIDIA、ソフトバンクグループなどから総額10.5億ドル以上の資金調達をしている。Wayveと日産自動車は次世代運転支援技術の開発で提携することを発表している。
Wayveのデータ収集パートナーとして公道データの収集を開始
S.RIDEは、Wayveが開発する運転支援・自動運転向けAIモデルの学習用に、日本の交通環境や運転特性といった公道データを収集する。収集対象は、交差点や信号といった道路状況、車両や歩行者の動き、道路周辺の環境など、幅広い交通シナリオにわたる。としている。
これらのデータは、日本の道路事情に適した、安全で高知能なAIを活用する自動運転システムの開発に不可欠なもの。データ収集は、東京都内で事業を展開する株式会社グリーンキャブと連携して開始。以降、国際自動車株式会社、寿交通株式会社、大和自動車交通株式会社、チェッカーキャブ無線協同組合とも、順次連携を予定している。
なお、収集したデータはAIモデルの学習支援のみに使用され、プライバシー保護および関連法令・規制を厳守のうえ運用される予定だ。
S.RIDEは、自動運転時代に向けて技術革新が進む中、事業の差異化の源泉となる新規の高付加価値サービスをソニーのAI/IT技術をベースに創出してきた。
「革新的なモビリティサービスで、心動かす移動体験を創る。」というパーパスのもと、新たな移動体験の提供やライフスタイルの提案を通して、モビリティサービス市場の変革を牽引していく考えだ。
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