ドイツのSchaefflerは2025年4月22日(水)、スイスのHexagon Roboticsとヒューマノイドロボット分野における戦略的技術パートナーシップの締結を発表した。
両社の協業はハノーバーメッセにて正式に合意され、高精度アクチュエータの開発・供給と、Hexagon RoboticsのヒューマノイドロボットAEONのグローバル生産ネットワークへの統合を中心に展開される。
ヒューマノイドロボット向け高精度アクチュエータを開発・供給
今回の提携の核心は、Schaefflerのアクチュエータプラットフォームから供給される高精度ストレインウェーブギアおよびプラネタリーギアアクチュエータの開発と供給だ。
同プラットフォームはドイツメッセのHermes Awardを受賞しており、ヒューマノイドの肩や肘などの主要関節に使用されるロータリーアクチュエータとして活用される。
Schaefflerのアクチュエータプラットフォームは、統合パワーエレクトロニクスを備えた高効率電動モーターと精密エンコーダーで構成する。
要件に応じて2段式プラネタリーギアまたはストレインウェーブギアが搭載される。
ストレインウェーブギアアクチュエータ:高精度・バックラッシュゼロ・優れた重量対トルク比を特長とする。
遊星歯車式アクチュエータ:高い熱安定性・高トルク透過性・優れたバックドライブ性(外力で逆駆動しやすい特性)を備える。
Schaefflerの最高執行責任者であるヨッヘン・シュレーダー博士は、「同社の革新的なアクチュエータプラットフォームは次世代ヒューマノイドロボットの技術的基盤だ。Hexagon Roboticsとの協業は、ハードウェアの卓越性と産業応用を組み合わせ、フィジカルAIの活用を通じて競争力をさらに高めることを明確な目標としている」と述べた。
7年以内に1,000台以上のAEONを世界の生産拠点へ導入
Schaefflerは今後7年以内に、Hexagon RoboticsのヒューマノイドロボットAEONを世界の生産システムに少なくとも1,000台導入する計画を明らかにした。
生産プロセスの段階的な自動化、生産効率の向上、そして産業環境におけるヒューマノイドロボットの体系的な展開拡大が目的である。
Hexagon Robotics 社長のアルノー・ロベール氏は、「AEONはセンサーフュージョン、空間インテリジェンス、フィジカルAIにおける中核的な専門知識を活かして産業市場向けに開発されたヒューマノイドだ。Schaefflerとの協業により、さまざまな工場環境で具体的なビジネス価値を提供し、事業規模を拡大できる」とコメントした。
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