中国の建設機械大手Zoomlion Heavy Industry Science & Technology(以下、Zoomlion)は、2026年8月19日から23日まで北京で開催された「WRC2026(World Robot Conference)」に出展し、フィジカルAIを搭載したヒューマノイドロボットや四足歩行ロボットなど、産業向けロボット群を披露した。
二足歩行「Z01」と車輪式「Z03」を展示
Zoomlionが公開したのは、二足歩行のヒューマノイドロボット「Z01」、車輪式のヒューマノイドロボット「Z03」、四足歩行ロボット「D15」「D40」、そして自社開発の関節モジュールだ。いずれも同社が推進するフィジカルAI技術を組み込んだ機体で、産業現場での実用化を見据えて開発されている。
「Z03」は部材のピッキングや不定形品の仕分け、車のバックミラーの事前組み立てといった作業をデモンストレーションした。一方の「Z01」は、ワイヤーハーネスの取り扱いや整理のほか、シンクロダンスや施設のガイドツアー、ジェスチャーを使った対話デモも披露し、産業用途だけでなく接客・案内領域への応用可能性も示した。
オペレーティングシステム「Robot Ops」と作業ユニット「ZBrain」
今回の「WRC2026」で改めて紹介されたのが、2026年4月にドイツ・ハノーバーメッセで初披露されたフィジカルAIオペレーティングシステム「Robot Ops」だ。基本ツール、模倣学習、強化学習、タスクオーケストレーションの4つのモジュールを統合しており、データ収集からモデル学習、シミュレーション、検証、導入、運用までを一気通貫でつなぐ閉ループ型の開発基盤として設計されている。
あわせて展示されたフィジカルAIシステム「ZBrain」は、従来の産業用ロボットを、周囲の状況を自律的に検知・計画・実行・検証できるインテリジェントな作業ユニットへと進化させるものだ。多品種少量生産への対応や、生産ラインの段取り替えの迅速化を狙いとしており、Zoomlionのスマートシティ関連の実稼働製造環境では、既に20近くのシナリオで実地検証が進んでいる。
建機大手が描く産業用ロボットの将来像
Zoomlionはクレーンやコンクリート機械などの建設機械で世界的に知られる企業だが、近年はフィジカルAIを軸としたロボティクス分野への展開を強めている。
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